百鬼夜行
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る!!」
「なんで海からこんなでけー手が!!」
「アースランドには"手"はいないのですか?」
「いるかー!!」
トウカとファリスさんが冷静に教えてくれるが、見たまんますぎて何も参考にならない。もしかしてエレンティアではこの手が出てくるのは日常茶飯事なのか?
「何なのこれ・・・」
「気味が悪いな」
「安心してください。"手"は人をきずつけたりしません」
「そうなんですね」
こんな巨大な手を見ても二人が冷静だったのはそう言うことか。じゃあこれは一体なんなんだろう、と思っていると・・・
「いえ・・・あれを」
トウカが手に現れた模様を指さしている。
「"手"に謎の模様が」
「これは・・・何!?」
「知るかぁ!!」
「"手"じゃねぇのかよー!!」
「こんな"手"は見たことがない」
今度はファリスさんも知らない現象のようで困惑している。トウカも何が起きているのかわからずにいると、その巨大な手は俺たちへと襲いかかってきた。
「ちょっと!!」
「つかもうとしてるぞ!!」
「うおおおおお!!」
「デカイ手がー!!」
「襲ってきてるぅー!!」
「あああああ!!」
そのまま俺たちのことを鷲掴みにしようとしてくる手。だが、運がいいことに俺たちは潰されることはなかった。
「うあー!!」
「ひいいいい」
しかし、その衝撃によって俺たちがいた雲は分裂してしまい、バラバラの方向へと飛ばされてしまう。
「まずい!!みんなバラバラに・・・」
「シャルル!!セシリー!!みんなを引き戻して!!」
「それは無理〜!!」
「すごい風圧!!」
その手の握力が相当に強かったのか俺たちは体勢を整えることもできずに飛ばされてしまい、他の人の姿が視認できなくなってしまった。
「ここは・・・」
「変な建物ね」
「町のようですね」
「町みたいだけど〜」
「人の気配がしないよ?」
俺とウェンディはエルザさんと同じところに着地したため彼女と共に行動している。当然シャルルとセシリーも一緒だ。
ビクッ
落ちた場所は町みたいだったんだけど、誰の姿もない。そう思っていたところ、後ろから何かを感じ、俺とウェンディの身体が震える。
「何者!?」
そちらを振り返るとそこには人の形をした・・・魔力の塊がこちらへと複数で迫ってきていた。
「な・・・なんだこれは・・・」
「人でもモンスターでもない・・・」
「精霊?」
「違う!!魔力よ!!」
「魔力が動いてる〜!?」
その魔力は意志を持っているのかこちらへと迫ってきており、殺意があるのは用意に想像できた。
「来るぞ!!戦闘だ!!シリル
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