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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
妹のため、弟が兄に反撃する話
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声しか出せない。
「まぁ感謝しろよ。てめぇは殺さずこのまま持ち帰ってストレス解消用の玩具になってもらう。俺様の糞尿だけ摂取させて、兄妹仲良く生かさず殺さずゴミみてぇに扱ってやるからよぉ!!」
そう言ってやつはにんまりと笑う。
それから懐から何か水晶のようなもの見せびらかしてきた。
「こいつはドリーム・クリスタライザー。夢で触れたものを現実に持ち帰れるっていうスグレモノだ。」
そうか。
つまりここで僕を捕まえ、財団本部まで連れていくってことだろう。
「でもその前に…夢は夢で楽しまなくっちゃあなぁ!!」
踏みつけられ、ノコギリを陰茎にあてがわれる。
そうして奴は戸惑うことなく、思い切り引いた。
「ーーーーーー!!!!!」
絶叫。
潰れた喉からはまともな声は出せない。
声を出せば激痛が走る。
だけど僕は陰茎を切れ味の悪いノコギリで切断されるという想像以上の痛みを誤魔化すために、叫ぶしか無かった。
「ぶっはははははははは!!!いてぇか?いてぇだろ!?でも俺様がお前から受けた心の傷は、こんなもんじゃねぇんだよ!!!」
今度は薬瓶。貼られたラベルに記された文字は『sulfuric acid』…硫酸だ。
「オラ!オラオラオラ!!俺様は医者だからよ!化膿しねぇよう消毒してやるよ!!」
顔に、腹部に、下半身に、
やつは満遍なくかけていく。
さも楽しそうに、子供が虫を踏みつぶすように。
痛みに痛みが重なり、僕自身は何がどうなっているのか分からない。
しかし、
「これで死ねる。なんて思ったか?」
奴がパチンと指を鳴らす。
すると痛みは消え、驚くことに手足が元に戻っている。
が、
「…!……!!」
目が見えない。息ができない。
両手で自分の顔に触れてみると、そこにはなにもなかった≠フだ。
「荒地みてぇなブッサイクな顔だったからよ。更地にしてやったよ。なんか言うことあんだろ?え?」
奴がなにか喋っている。
だが、場所が分からない。
脳に酸素が不足し、思考が回らなくなりパニックに陥る。
「言えっつってんだろ!!ありがとうございますってよぉ!!!!」
突然、背中から衝撃。
どうやら蹴られたらしい
「さぁて、次はどうしてやろうかなぁ〜?1度や2度殺したくらいじゃ、俺様の恨みは晴れねぇからな?」
そうして、倒れた僕の顔にグリグリと足を押し付ける奴
だが、
「…気が変わった。あれにしよう。」
やつがそう言うと、真っ暗だった目の前が明るくなる。
息もできる。
顔に触れてみれば、そこには確かに目や鼻、口などのパーツが戻っていた。
けど何かがおかしい。
身体が重い、顔もなにか変な感じがする。
まるで…
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