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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
妹のため、弟が兄に反撃する話
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「さぁて、まずはお仕置きだ。」

気付けば、やつの手には釘バット。

「まずはてめぇのせいで大学受験に落ちた分!!」
「!!」

無防備な顔面にフルスイングの一撃。
単純な打撃力よりも釘によるダメージで顔の損傷が激しいものになる。

「次に俺様に恥かかせた分!!」

無茶苦茶に、乱暴に、
とにかく奴は釘バットで僕を殴り続けた。
手足を失いただもがくことしかできない僕、
何かをしようとする僕を殴りつける度に、やつの醜い顔は笑顔で歪み、さらに醜くなる。

「へへ…どうだ?ご自慢のお顔が不細工そのものじゃねぇか?もうこれでフォーリナーにはモテねぇなぁ?」
「…ひゅー…ひゅー…。」
「もう虫の息ってか?まだ早いんだ、よッ!!」

渾身の力で思い切り殴り飛ばされ、無残にも僕はゴロゴロと転がっていく。

「さて、顔がめちゃくちゃになってもまだやることはあるぞ?」

そうして歩み寄る奴の手には、釘バットではなくノコギリが握られていた。


「顔がダメでもご自慢のソレ≠ェあっちゃ、フォーリナーのクソマンコ共が寄り付くだろ?」
「…!」

鈍る意識の中、嫌な予感がした。

「女になりてぇんだろ?じゃあしてやるよ。」

着物をまくり上げ、下着を引きちぎり露になる僕のソレ。
情けないくらい小さいコイツのものよりずっと大きいから、多分嫉妬しているんだ。

「やめてください!!!」

そうしてされるがままにされていると、ゴッホちゃんが叫ぶ。

「あ?」
「お、おにい…舞様はもう充分苦しみました!!もう必要以上に痛めつける必要なんてありま…」
「令呪をもって命ずる。『黙れ』。」

何か紡ごうとした口は、令呪によって永遠に閉じられた。

「…!!……!」
「何同情してんだ?教えただろ?こいつは何騎ものフォーリナーを侍らせ、奴隷みたいにこき使ってる極悪非道のクソ野郎ってな。」

何かを叫ぼうとしているゴッホちゃん。
なんて言おうとしているのかは分かる。
何騎ものサーヴァントを侍らせ、奴隷のようにこき使っているお前が言えたことかと。

「あとそうだな、『そこを動くな』。こいつの罰が済んだ後はお前も同じ目に合わせてやる。お兄さんと同じことをさせる俺様ってほんっと優しいよなぁ!!」

最後に同意を求めるかのごとくそう言うが、
ゴッホちゃんはただ

「……。」
「おい…なんだその目は。」

無言で自分のマスターを睨み付けた。

「言いたいことがあんなら、言ってみろよ!!」

そういい、令呪で命じて動くことも話すことも出来ないゴッホちゃんの顎を思い切り蹴り上げる。
力無く倒れる彼女。
やめろと叫びたいが、生憎もう口元がグチャグチャになり喉もめちゃくちゃ、かすれた
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