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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第152話:蘇る過去からの憎悪
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気にしてない、ソーニャは何も悪くないってよ」
「え?」
「透がそう言ってる。透はもう、あの時の事なんて微塵も気にしてない。そもそも最初からソーニャが悪かったなんて思ってもいないんだ。だから気にすんな」
「そ、そんなの…………!?」
そう言う訳にはいかない。謝って済む問題ではないのだ。透の声も、クリスの両親ももう戻る事は無い。もし謝って透の声やクリスの両親が戻ってくるのであれば、ソーニャには百回でも二百回でも謝る覚悟があった。
しかしクリスもそれは望んでいない。本当はあの時からずっと分かっていた。ソーニャは悪くない。彼女を責めるのは違うと。
透に叱られ、後になって冷静に考えれば自分はソーニャに何と残酷な言葉を掛けてしまったのだろうと後悔していた。
そして今、透は自分の夢が奪われたと言うのにソーニャの事を許した。と言うより、クリスが言ったように最初からソーニャの事を起こっても恨んでもいない。だがソーニャ自身は、罪悪感と自己嫌悪で苦しんでいる。
ならば、今クリスに出来る事は1つ。
「だったら!」
「ッ!?」
「だったら……今度日本に来て、パパとママの墓に花でも手向けてやってくれ。アタシはそれで十分だ。透もそれでいいだろ?」
クリスに問われ、透は頷く。どんな形であれ明確な償いの仕方を示された時、ソーニャは暗雲が晴れたような気になった。
「クリスは、それでいいの?」
「アタシだって、ソーニャが悪かっただなんて思ってない。って言うか、寧ろ謝りたいのはこっちだったからな」
そう言うとクリスは改めてゴメンと、ソーニャ抜向けた頭を下げた。両親を失った彼女の方が自分に頭を下げてくる状況に、逆にソーニャの頭がパニックを起こす。
「ちょ、クリスッ!?」
「ゴメン、ソーニャ! あの時、アタシは自分の事だけ考えてソーニャに酷い事言っちまった。でも、こうしてソーニャとまた会えて、今は本当に嬉しい。ソーニャが無事でいてくれて、良かった」
「クリス……」
「だから、もうこれでこの話はお終いだ。後他に何か言いたい事あるなら、それはパパとママに言ってあげてくれ」
そう言って微笑むクリスを改めて見て、ソーニャは目の前にいる少女が嘗ての幼い女の子ではないのだと言う事を理解した。つい昔の面影を重ねてしまっていたが、思えばあれから8年は経っているのだからそりゃ成長してて当たり前だ。
血の?がりは無いと言うのに、妹を見守る姉の様な目線でソーニャはクリスの事を見ていた。
「分かったわ。ありがとう、クリス」
「礼を言いたいんなら透に言ってやってくれ」
「勿論、透もありがとう。本当、2人共すっかり大きくなっちゃって!」
「子供扱いすんなよ……」
むくれるクリスだったが、その口元には確かな笑みが
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