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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その三十七

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「ことを進めていますね」
「元々パーティーはそうした場所ですし」
「エウロパでそうであって」
 舞踏会の裏で政治的密談が行われてもというのだ、事実エウロパでは舞踏会はそうした場所だとも言われている。
「我々もですね」
「連合も」
「左様ですね」
 二人でこう話す、そしてだった。
 この話の時にだ、議員はこうも言った。
「最後は」
「デザートですか」
「何だったか」
「西瓜だとか」
 八条はすぐに答えた。
「何でも」
「西瓜ですか」
「和菓子もありますが」
「主なものはですか」
「はい、和菓子とです」
「西瓜ですか」
「そう聞いています」
 こう議員に話した。
「何でも」
「それはいいですね」
 西瓜と聞いてだ、議員は笑顔で述べた。
「実は私は西瓜が好きで」
「そうなのですか」
「大好物と言ってもです」 
 そこまでのものだというのだ。
「それで、です」
「西瓜と聞いてですね」
「楽しみです」
 こう言うのだった。
「実は」
「そうですか」
「西瓜は素晴らしいお野菜ですね」
「そうです、お野菜なのです」
 八条もそこに応えた。
「今も果物と言われますが」
「苺と同じですね」
「木に実るのが果物です」
 八条はそこは絶対とした。
「そして畑に実るのはです」
「お野菜ですね」
「西瓜も苺も畑に実ります」
「ならですね」
「お野菜です」
 そうなるというのだ。
「紛れもなく」
「左様ですね」
「そこを間違えますと」
「いけないですね」
「果物とお野菜の違いは」
「甘いといっても」
「そもそも果物が甘いということも」
 この認識もとだ、八条は話した。
「必ずしもです」
「そうとも限らないですね」
「はい、甘くない果物もあります」
「その通りですね」
 議員も否定せずに答えた。
「そのことは」
「そこを間違えるとよくないですね」
「甘いお野菜もあれば」
「甘くない果物もあります」
「左様です」
 まさにというのだ。
「そこはです」
「固定観念ですね」
「固定観念で考えますと」
 議員は山芋を切って梅で味付けしたものを食べつつ話した、まさに山海の珍味が揃っていて彼も八条も楽しんでいるのだ。
「失敗しますね」
「何かと」
 八条もこう返す。
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