乱入
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り投げた銃をキャッチ。
「生憎、この面の宝石を作るのもそれなりに大変なのよ。そう簡単には割らせられないかな」
ウィザードは両方のウィザーソードガンの手の部品を開く。
『『キャモナシューティングシェイクハンド キャモナシューティングシェイクハンド』』
「くっ!」
足元に連射されていく狂三の銃弾をバックステップで回避しながら、ルビーの指輪を挟み込むように、二つのウィザーソードガンの手のひらを読み込ませる。
『『フレイム シューティングストライク』』
二つの銃口に、炎が宿る。
身動きが取れない上空を狙うのは常套手段だが、果たして狂三には通用しない。
より濃い影。夜の闇と、朝型の太陽が、より長い影を作り上げている。
「この時間帯だと、あっちが有利か……」
「きひひっ!」
再び襲ってくる狂三の凶弾。
前回と同じ指輪を、ウィザードは即座に発動させた。
『ライト プリーズ』
「同じ手は食らいませんわ」
だが、すでに狂三は対策済みだった。
光が溢れるのと同時に、彼女の背後に並ぶ時計盤。
「刻々帝 四の弾」
自らのこめかみに打ち込んだその銃弾は、対象の時間を巻き戻すことが出来る。
彼女の視界を覆う残像を、目を巻き戻すことにより打ち消す。問題なくなった狂三は、引き続き銃口を発射させる。
「やっぱりこれはもう効かないか……!」
ウィザードはコピーした方のウィザーソードガンをソードモードにして、狂三へ投影。回転しながら、それは左手の銃を弾き飛ばした。
『ビッグ プリーズ』
腕が使えなくなっている間に、さらにウィザードは魔法を追加。
ウィザードライバーにではなく、ウィザーソードガンの手を閉じ、すぐに開く。
『フレイム スラッシュストライク』
大きな刃に走る炎。
振り下ろされた、柱のような太さの刃が、笑みを顔に張りつけたままの狂三へ振り下ろされ___
その瞬間を境に。
この空間全てが静止したようだった
「っ!?」
「!」
朝日へ立つ鳥たちも空中で動きを止め、写真のように翼を広げたまま空中に貼り付けられている。
「何だ……これは?」
「……」
狂三も、ほとんど顔を動かさない。
彼女とウィザード、それぞれ体が何やらモザイクにかかるように、体の部分部分が揺れている。
「悪いね、この勝負中断させてもらうよ」
それは、乱入者の声。
ウィザードは、ルビーの面の下で目だけを動かし、その正体を確認する。
無警戒で歩いてくる、その正体は……
「ディエンド……! またお前か……!」
ディエンド。
シアンカラーが特徴の彼は、手を伸ばし
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