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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その三十五

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「多忙と言えばです」
「そうですか」
「そうしています」
「だからですか」
「私もです」
「地球に来られることは」
「今回は稀でして」
 それでというのだ。
「長官ともです」
「今の様にですね」
「お話する機会は少ないです」
「そうですか」
「はい、ですが」 
 それでもともだ、議員は八条に話した。
「機会があれば」
「この様にですね」
「お話したいとです」 
「思われていますか」
「はい、この様に」
「そうですか」
「そう考えています、そして」
 議員はあえて余裕を出して、芝居であるがそれがある顔で八条に話した。
「このお店ですが」
「美味しいですね」
「絶品ですね、どのお料理も」
「そう思います、私も」
 八条もこう答える。
「ですからお話する時は」
「その時はですね」
「ここでお話をすることもです」
「多いですか」
「はい、他にもレストランや飯店でもそうした場は持ちますが」
「こうしたですね」
「和食のお店でもです」
 議員に微笑みつつ話す、議員の余裕は芝居であるが彼の今の余裕は自然と出たものである。彼自身のそこからだ。
「こうした場を持っています」
「料亭でもですか」
「思えば料亭はです」
 今自分達がいる様な店についてもだ、八条は話した。
「お話をする場でもありますね」
「左様ですね」
 生麩の料理を食べつつだ。議員は応えた。
「幕末から」
「幕末の志士達が会合で、です」
「料亭で会い」
「そうしてお話をしていました」
「そうでしたね」
「食事や美酒を楽しむと共に」
「そして今もですね」
 議員はまた飲みつつ話した。
「我々の様に」
「お話する時があれば」
「こうして食事やお酒を楽しみつつ」
「お話もする」
「まさに伝統ですね」
「日本の」
「そして連合全体でもです」
 この時代では日本だけでなくというのだ。
「料亭とは限りませんが」
「食べつつ政治のお話をする」
「そうした風になっていますね」
「それが定着しています」
 八条は食べつつ述べた。
「今では」
「左様ですね、そしてこれがまた」
「よいと」
「かつては批判されたそうですが」
 料亭政治であるとだ、政治家が料亭等で密談をすることをマスコミが批判したのだ。尚マスコミも料亭で密談を行っていた。
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