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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
黒猫との再開
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える。

「別にアイツのためを思ってやっているわけじゃない。向こうからも有益な情報をもらえるから相互利益になる。実際、アイツのマッピング速度は攻略組でもトップクラスのスピードだ」
「しかし・・・・・」
「この階層はアイテムや経験値の実りが殆ど期待できない以上、早めのボス攻略が望ましい。それくらいクラディール、お前にも分かるだろ」

なおも言い募ろうとしたクラディールを勢いで言いくるめるアスカ。
納得のいかない表情ながらも、大人しく引き下がるクラディール。
次に何か言う前にアスカはキリトの方へと足を進めた。





「久しぶりだな」
「1週間前にはボス攻略で顔を合わせただろ。」
「じゃあ、こんばんは」
「・・・・・こんばんは」

渋々といった様子で返事をするキリトに微妙に違和感を覚えたアスカがじっとキリトを見つめる。

「な、なんだよ・・・・」

キリトが少し顔を赤くして横を向く。アスカも別に異性の顔をじろじろと見たかった訳ではない。

「悪い。いや・・・なんか違和感覚えて・・・・」
「・・・ああ・・・、多分これだろ」

そう言ってキリトは自分の首元を指さして示し、視線をそちらに移してアスカも納得する。
アスカが第1層にて渡したマフラーが巻かれていた。
懐かしさを感じるが、疑問も浮かぶ。

「なんでそれ巻いてるんだ?それより高性能のマフラー、ドロップしてたはずだろ」

確か、35くらいの階層のボス戦にてレアドロップのマフラーをゲットして以来、それを装備していたはずだ。

「まあ、あのマフラーのほうが色々と効果が付いているけど、隠蔽ボーナスだけならこっちのほうが高いからさ」
「ふーん・・・」

確かにアスカがあげたマフラーは【隠蔽ボーナス+20%】と第1層で手に入ったものとしてはあり得ないほどの高性能だ。
だが、いくら優れていても〈隠蔽スキル〉は戦闘では使用頻度の少ないスキルで、ソロプレイヤーであるキリトですら、不意打ち程度でしか使わないはずだ。
新たな疑問が浮かぶが、アスカはお喋りをしに来たわけではない事を思い出す。

「っと、そうだ。マップデータの受け渡ししていいか?」

アスカの申し出に頷きで肯定の意を示すキリト。
出会ったら必ず行っていることなので、断られることでもないのだが。

早速、キリトからマップデータが送られる。
ウインドウを操作して、送られてきたマップデータを今まで〈血盟騎士団〉が集めてきたマップデータの上に更新して、絶句する。

もう既に殆ど全階層のマッピングが終了していた。

「おま・・・・これ、どうやって・・・・」

呆然とするアスカにキリトは少しだけ自慢げな表情になって説明する。

「いやー、この階層の迷宮区のモンスター、
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