第六百九十八話 本当に全くわからないその十二
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「改宗したらね」
「イスラム教に」
「解放されたしね」
「それ寛容ね」
「そうでしょ、いいやり方だから」
それでというのだ。
「私はね」
「これでいいっていうのね」
「ただ追い返すよりも」
マウリア経由でというのだ。
「もっとね」
「やり方があるわね」
「それでよ」
「そのやり方なら」
「儲かるから」
それでというのだ。
「それだけいいでしょ」
「そうね」
「何もなしよりもね」
「そうだな、そういえばだ」
ダンは彰子の話を聞いて言った。
「連合同士でもな」
「工作員多いわね」
「産業関係でな」
特にというのだ。
「多いな」
「それで見付かったら」
「大抵はだな」
「どうもね」
「身代金というかな」
「交渉してね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「返しているな」
「だからね」
「連合の中のやり方をか」
「エウロパにもよ」
敵国であるこの国にもというのだ。
「やればね」
「いいか」
「そうでしょ」
こう言うのだった。
「もうね」
「成程ね」
「人道はね」
これはというのだ。
「やっぱりね」
「ちゃんとなのね」
「相手が凶悪犯でもないと」
そうでない限りはというのだ。
「別にね」
「死刑にしなくてもいいわね」
「人を殺したら別にしても」
「テロに関わったりね」
「只の工作員なら」
連合から見て悪事を働いていないならというのだ。
「もうね」
「捕虜にして」
「身代金なりを要求すれば」
それでというのだ。
「いいかもね」
「そうした考えもあるし」
「悪い考えじゃないでしょ」
「ええ、下手に命を奪うよりも」
七海は再び彰子に応えて話した。
「それよりもね」
「そうした方がね」
「ずっといいわね」
「言われてみればそうだな、身代金を要求するとな」
ダンもそれはと述べた。
「お金が入るな」
「そうでしょ」
「それだけ国益になるな」
「エウロパだってね」
敵である彼等もというのだ。
「工作員が処刑されるよりも」
「助かってだな」
「捕まることは失態にしても」
「貴重な人材だな」
「そうよね」
彰子はダンにも話した、事実工作員即ちスパイにしても教育を施し人材に育てるには結構以上の手間暇がかかっている。
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