第七十七話 海の家から移りその一
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第七十七話 海の家から移り
一華達五人は合宿を終えて大阪に戻ってだった。
次の日からアルバイトにも戻ったがその日からの仕事のことをそちらに向かう朝の電車の中で話した。
「もう海の家は閉めて」
「そうそう、海水浴場自体がね」
留奈が一華に応えた。
「もうね」
「閉まってるのよね」
「お盆が終わったら」
そうなればというのだ。
「もうね」
「日本の海はね」
「波は荒れるし海月も増えて」
「泳ぐにはね」
「難しいから」
そうなるからだとだ、留奈は一華に話した。
「だからね」
「それでよね」
「そう、だからね」
「私達が働く場所はね」
「海の家からね」
そこから移ってというのだ。
「それでね」
「ホテルのプールでよね」
「出店出すから」
それでというのだ。
「アイスとかかき氷の」
「そこで働くのよね」
「今日から夏休み終わるまで」
「そうなるわね」
「正直お盆で終わりかしらって思ってたわ」
理虹が言ってきた。
「もうね」
「そうよね」
一華もそれはと応えた。
「日本の海ってお盆で終わりだから」
「後は泳げないからね」
「それじゃあね」
「終わりって思うわよね」
「けれど傍にホテルがあって」
「お盆の後泳ぎたい人はそっちに行くから」
それでというのだ。
「それでね」
「今度はそっちが忙しくなるから」
「だからね」
「私そっちで働かせてもらうのよね」
一華は理虹に明るい顔で話した。
「お陰でね」
「まだまだバイト代稼げるわね」
「そうよね、お金があったら」
それならとだ、一華は笑顔のまま応えた。
「何かと助かるから」
「そう、お金があったら」
それならとだ、かな恵も言った。
「欲しいものも買えてね」
「いざって時に自腹も切れてね」
「本当に有り難いから」
「だからね」
その為にというのだ。
「アルバイト出来るなら」
「有り難いわよね」
「働いてお金儲けるなら」
「それが一番よね」
「逆にね」
一華はどうかという顔でこうも言った。
「悪いことをしてお金稼いだら」
「それじゃあね」
「そう、本当にね」
まさにと言うのだった。
「悪銭身に付かずで」
「いいことないのよね、ヤクザ屋さんとかね」
かな恵はこうした悪事を働いて金を稼ぐ者の代名詞の者達の話もした。
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