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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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ななのの学校が始まると、あんまり会うことが無くなって、土曜日に彼女もサッカークラブに行く前に、お弁当を届けてくれる時だけになっていた。
「おはよう 又 あんまー 会えへんネ」
「そーだな ななのは忙しいから・・ 仕方ないよ」
「うーん 私 土日もバイト入れてしもたからなぁー」
「まぁ 身体だけはこわさんよーにな」
「うん それよりな・・ おまじない しとかんとー」
「なんや おまじないって?」
「んもぉー わかってるヤン」と、ななのは僕の首に抱きついてきてチュッとしてきた。
「これから いっつもするんやでー 会われへんから・・ 女除けのおまじない」
「そうかー ななのって 嫉妬ぶかいからなぁー」
「あたりまえヤン シュウは 私と ひとつの布団で一夜を過ごした男やでー えへっ」
「なんだよー 縮こまってたくせに」
「そんなこと無いねんでー シュウが寝たら、夜中に抱きついていってたんやでー」
その日は、スポーツセンターに行ってみると、リョウちゃんも来ていて、ナナコちゃんとななのの3人の声がグラウンドに響いていた。3人は先輩なので、みんなにハッパを掛けている様だった。
練習が終わった後、リョウちゃんとナナコちゃんが僕のところに来て、いきなり
「シュウさん ななの 大切にしてくれてる?」
「えっ まぁ ちゃんと付き合っていると思うよ なんで、君達から責められるようなこと言われるのだぁー?」
「だって ななのは私等の親友だし 気になるヤン」
「あのなー・・・ ななのが何か言ってたのか?」
「いいえー べつにぃー 何にも言わないからさー シュウさんとのこと」
「大丈夫だよ 心配するようなことは無いよ 僕にとっては大切な女の子だよ」
「ワァー」と、言いながら戻って行ったのだ。
僕は、女子高生から茶化されているような気がしきて、正直、面白く無かった。僕とななのの関係には、興味を持って欲しくなかったのだ。それに、ようやく、ななのは子供から大人の女性に変わりつつあるのだから・・。
その様子を見ていたつばきちゃんが寄って来て「大切にしてくれてる? だってっ いいなぁー」と、からかってきていたのだ。
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