第七十四話 おぢばのカレーその一
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第七十四話 おぢばのカレー
私は詰所で暮らさせてもらいながら大学に通っていました、そうしているうちにゴールデンウィークに入りましたが。
「修養科だとゴールデンウィークなしですか」
「というかおみち自体にね」
私は詰所の事務所の前にいる新一君に答えました、今日もこの子は来ています。
「ないわよ」
「そうなんですね」
「お寺も神社も基本ね」
「お休みの日はないですか」
「何かあったら」
それこそです。
「すぐにね」
「出ないといけないですか」
「修養科も流石に日曜はお休みだけれど」
このことは青年ひのきしん隊とかも同じだそうです。
「けれどね」
「ゴールデンウィークはないですね」
「そうなの」
新一君にこのことをお話しました。
「あとお盆もね」
「宗教も違いますね」
「そうなのよ」
このこともお話しました。
「だからなのよ」
「そうした日も普通に授業とひのきしんがあるんですね」
「そうなのよ」
「そのこともわかりました」
「宗教が違うと」
それならです。
「祭日も違うのよ」
「おみちだと祭日は二十六日ですね」
「立教の日でね」
そしてです。
「教祖様が現身を隠された日だから」
「それぞれ十月と一月ですね」
「そうよ、高校の授業でも習ったでしょ」
「教義の授業で」
天理高校はおみちの学校なのでおみちのことも勉強します、それで教義というそうした授業もあるのです。
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