第十幕その一
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第十幕 どんどん拡がって
ふとです、ジャックはお仕事の合間に南瓜畑を見回して言いました。
「僕達が来た時よりもね」
「うん、南瓜畑が拡がったね」
主に荷物運びをしているガンプが応えました。
「そうなってきたね」
「そうだね」
「あの時は少しだったけれど」
南瓜畑の面積はです。
「それがね」
「今ではね」
「この通りだよ」
「かなり拡がって」
「最初に来た時の十倍以上はね」
「拡がっているね」
「それにだよ」
ガンプはジャックに言いました、今はガンプの中に沢山の荷物を入れて運んでいてジャックは鍬を担いで一緒に歩いています。
「今もどんどんね」
「拡がっているね」
「そうなってきているよ」
こうジャックに言うのでした。
「凄い勢いでね」
「オズマがいい指導しているからね」
ジャックは何故そうなっていっているかわかっています、それで今ガンプに対して確かな声でお話出来ました。
「だからね」
「それでだね」
「そう、その為にね」
まさにというのです。
「こうしてだよ」
「驚く位速くだね」
「畑も田んぼも拡がっているんだ」
「そうなんだね」
「畑は南瓜が主だけれど」
それだけでなくというのです。
「他のお野菜のも出来ていっているしね」
「人参とか玉葱のものもね」
「主なのは南瓜だけれど」
「他のお野菜のものもね」
「出来ていっていて」
そしてというのです。
「かなりね」
「凄いことになっていっているね」
「これはもう少ししたら」
「お仕事が終わるかな」
こんなことをお話するのでした、そしてです。
荷物を運び終えて皆のところに戻ると新しい畑を開墾していました、そこに種を蒔くと見る見るうちにです。
芽が出て蔓が伸びてです。
南瓜自体が出て来てどんどん大きくなります、そして収穫出来る様になりますが。
恵梨香達五人はそれを見て言いました。
「オズの国のお野菜や果物ってこうよね」
「種を蒔いたらその直後に芽が出てね」
「そしてどんどん大きくなって」
「それで収穫出来る様になるから」
「凄いわね」
「まるでね」
恵梨香はここで言いました。
「ジャックと豆の木みたいね」
「ああ、あの童話だね」
カルロスはその童話の名前を聞いて頷きました。
「あの童話でも蒔いたらね」
「すぐに芽が出て大きくなって」
神宝も言います。
「お空に届くまでになったね」
「あの童話の豆の木と同じで」
ジョージはその大きくなった南瓜達を見ながらお話しました。
「オズの木のお野菜と果物もすぐに大きくなるね」
「お伽の国だからかしら」
そこにです、ナターシャは理由を求めました。
「こうなっているのかしら」
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