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おっちょこちょいのかよちゃん
281 妖術を打ち破れ
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、凄いわね」
「うん、七つの泉で強くさせたんだ・・・!!」
 敵がいなくなったところでかよ子達は別の場所へ移動した。
(あの人の妖術を何としても破らないと・・・!!)
 しかし、かよ子には一つ気になった。どうすれば妲己の妖術を封じればいいのかという事である。

 りえがまる子達の元へ走ろうとした時、妲己がりえに炎を吹きかけた。
「な!」
「りえちゃん!」
「大変じゃ、燃えてしまうぞ〜!!」
 友蔵は喚いている中、ブー太郎が水の石で消火を試みた。しかし、炎は消えない。
「これは燃やす為の炎じゃないぞ」
「何!?」
「さあ、坊や、逃げるのだ!この小娘と共にな」
「うん!」
 鳳凰が現れてりえと藤木を乗せて逃げてしまった。
「逃がさないよ!」
 お蝶が脇差を振る。遠距離で鳳凰を斬りつけようとしたが、失敗した。
「手分けせよ!」
 石松が促した。
「うん!」
 皆は撤退した。
「させないよ!」
 妲己は妖術を使用し、巨大な石の壁を出して藤木救出班の一部を包囲した。
「取り返してやらないよ。そもそも、あの坊やはそちらの世界に帰りたがっていない。坊やの幸せを奪う気かい?」
「だ、だからってそんな卑怯な事はさせないブー!!」
 ブー太郎が反論した。
「ほう、本気でそう思っているのかい?あの杯の所有者を嫁にしてやろうかと思って祝言を挙げてやったのにどうやら嫁の方は藤木茂坊が好みではないようだ」
「貴様の話など聞いている暇はない!!」
 石松は石壁を破壊する。しかし、上から妲己が攻めて来る。
「まずい!攻撃して来るぞ!」
「くそお!」
 大野は草の石を使う。大木が生えてその枝が妲己を串刺しにしようとする。
「おおっと!」
 妲己は火を吹いて大野の攻撃を避けた。そして木に炎が付いて燃える。
「うわあ、枝が落ちてくるう!!」
「ま、まる子お〜!!」
 まる子と友蔵が抱き合って泣き出した。
「もう一度消してやるブー!」
 ブー太郎の水の石で炎を消した。そして焦げた枝を押し上げて飛ばした。
「富田太郎!お主の水の石でこの壁を砕けるかもしれぬ!」
「う、うん!やってみるブー!!」
 ブー太郎は水の激流で石の壁の突破を試みた。
「ブー太郎、俺も手伝ってやる!」
 大野の草の石で出した木が石の壁を殴りつけた。そして少しずつ壁にひびが入った。
「よし、某も行くぞ!」
 その場にいた石松やお蝶、小政なども石の破壊を試みた。
「おお、頑張れ〜!」
 友蔵は応援した。最もそれしかできないのだが。
「よおし、アタシも行くよ!」
 まる子は炎の石で炎を出して壁の破壊を試みた。
「あれ!?」
「さくらももこ、炎では石の壁は効かぬ!」
「ええ!?」
 だが少しずつ壁を破壊されてく。ブー太郎の水の勢い
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