第七十六話 愛国心その十
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「こうした人見てもね」
「戦前の日本がどうとか自衛隊がどうとか」
「やたら悪く言う人って」
「むしろこの人達の方がおかしいってね」
「思うわよね」
「もうね」
それこそとだ、ウェールズの娘も言った。
「権力に反対するなら人殺しいいって」
「もう馬鹿としか言い様がないわよね」
「じゃあ本当にまず自分がね」
「殺されたら?ってなるわね」
「どうせそうなったら」
自分が殺される状況になればというのだ。
「自分だけはね」
「助かろうとするわね」
「もう必死に泣いて命乞いするわよ」
「自分だけは助かろうって」
「他の誰を犠牲にしても」
それでもというのだ。
「助かろうってね」
「するわよね」
かな恵もそれはと頷いた。
「どう考えても」
「そうするわよ、それで北朝鮮みたいな国が何しても」
「いいって言うのよね」
「それでいて自衛隊がいいことしても」
「文句言うのよね」
「ことの善悪がわからないってね」
それこそはと言うのだった。
「それこそ本物のね」
「馬鹿ね」
「そう、馬鹿って色々あるけれど」
「本物の馬鹿っていうのは」
「そうしたね」
「当たり前の善悪がわからない人ね」
「戦前の日本と北朝鮮どっちがおかしいかはね」
このことはというと。
「もう今私達がお話してる通りだし」
「どう考えてもあっちの方がおかしいし」
「あそこの軍隊と日本軍もね」
「自衛隊もね」
「大体自衛隊の悪口ばかり言う人がね」
「北朝鮮の軍隊はいいとか」
「もう当たり前の善悪がわからないと言うしかね」
即ち本物の愚か者だというのだ、こうした輩が実在するというのもまた戦後の日本の実情であるのだ。
「ないしね」
「本当にそうよね」
「それでそうしたこと言う人の行いたるや」
「そんなものね」
「野蛮人か人の痛みをわかろうともしない」
「どうしようもない人達ね」
「自衛官の人達は真面目にね」
それこそという言葉だった。
「何かあったらね」
「汗水垂らしてね」
「皆の為に頑張ってくれるのよ」
「災害の時なんて」
かな恵は心から思って言った。
「もうね」
「必死に頑張ってくれてるのに」
「そんな人達を誹謗中傷するとか」
「じゃああんた何様よってね」
「災害の時何をするか」
「そうなるわよ」
「やっぱりね」
かな恵もその通りだと頷いた。
「どうせそうした人達って助けてもらっても」
「感謝しないわよ」
「そんな人達よね」
「もう何かあったらね」
災害の時等であることは言うまでもない。
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