第七十六話 愛国心その九
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「そちらで殺されたとかいうお話にはね」
「嘘かどうかも確かめないで」
「怒ってたそうよ」
「嘘には怒って真実は殺してもいいね」
「そうだったのよ」
「被害者の遺族の人達の前に突き出したら面白そうね」
ウェールズの娘は冷静に述べた。
「もうね」
「よくて半殺しよね」
「普通に殺されるでしょ」
「そうなってもおかしくないわね」
「人の痛みや苦しみを考えないし考えようともしない」
一切、そうした言葉だった。
「命を何とも思わない」
「そんな人ってね」
「出来損ないでしょ」
最早人間ですらないというのだ。
「そこまで馬鹿だとね」
「そうよね」
「私のお父さんとお母さん私がそんなこと言ったら泣くわ」
「怒るじゃなくて」
「自分達の娘がこんなに馬鹿かって」
そう思ってというのだ。
「自分達はこんな馬鹿を育ててしまったのかって」
「そう言われたらまともな人だったら泣くわね」
「自分達の子供が人の痛みや苦しみや命の重みも全く考えない考えようともしない屑なら」
ウェールズの娘はこうまで言った。
「もう泣くわ」
「そうなるわね」
「それでそのお店もうないのよね」
「鳴りもの入りで開店して」
そうなってというのだ。
「四年位で親会社ごとね」
「潰れたの」
「そうみたいよ」
「そんな馬鹿店員に雇うならね」
「他のことも知れてるわね」
「そりゃ潰れるでしょ」
当然といった言葉だった。
「もうね」
「何かね」
かな恵はウェールズの娘に話した。
「親会社が出版社だったけれど」
「そのお店」
「親会社ごと潰れたけれど」
「その会社も問題あったのね」
「ゲーム雑誌で有名だったけれど」
これがというのだ。
「その雑誌の編集者の人ゲーマーばかりで」
「それがいいでしょ」
「いや、もう頭自分の好きなゲームばかりで」
「流行とか知らなくて」
「もうそんな風になってたらしいのよ」
「そうだったの」
「それで会社の経営もね」
肝心のこちらもというのだ。
「イケイケドンドンばかりで雑誌の在り方もね」
「雑誌がそんなので」
「どんどんおかしくなって」
「潰れたのね」
「もう会社全体がそうで」
「そんな馬鹿な店員雇う位だったから」
「それで潰れたみたいよ」
こう話した。
「これがね」
「親会社もおかしかったのね」
「そうみたいよ」
「成程ね」
「それである人がお店潰れて親会社潰れたのを見て」
「今の私達みたいに思ったのね」
「そうみたいよ、事実潰れたから」
この現実があるというのだ。
「親会社ごとね、鳴りもの入りで開店して」
「数年で潰れるって」
「そんな馬鹿な人が店員さんだと」
「人の痛みや苦しみをわからない」
「わかろうともしな
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