第二十八章
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「だからな」
「それならだ」
「やってやるさ」
「その戦い見てやる」
「じゃあ見てくれよ」
この言葉を言うとだった。
デストリームは身構えてだった。
攻め続けるアノマロカリスデッドマンの攻撃を左手で一旦止めた、それから敵の勢いを右に逸らしてだった。
そこから敵の身体を掴んで放り投げてダメージを与えると共にその態勢を完全に崩させてそれからだった。
起き上がった敵に突進し渾身の左アッパーを浴びせた、そこから腹に曲烈な両拳の一撃を左右連続で浴びせ。
遂にアノマロカリスデッドマンを倒した、そのうえで声に言った。
「こういうことだ、俺もまだまだやれるんだ」
「そうだな、これからも家族の傍にいろ」
「言われなくだってな、俺はいつまでも五十嵐家の父親だ」
立って答えた、その立っている姿はまさに父親のものだった。
ジュウガはカメレオンデッドマンと死闘を演じている、激しくかつトリッキーな攻撃をジュウガは冷静に見ていた。
そしてだった、敵がまさにだった。
一旦間合いを離そうとしたところで逆に敵との間合いを詰めて敵が完全に後ろにつくその瞬間にだった。
敵の肩に思い切り両手で手刀を振り下ろした、それが敵に対する強烈な一撃となりダメージだけでなく動きを完全に止める一撃にもなった。
ジュウガはそこに脳天に今度は踵落としを浴びせた、そこから喉仏に突きを入れてそれを止めとしてカメレオンデッドマンを倒した。そのうえで言った。
「これで終わりだ」
「流石だな」
「うむ、君の穴は埋めているかい?」
後ろにいる門田に前を向いたまま問うた。
「私は」
「充分過ぎる、これからも頼めるか」
「イージーな注文だ、なら受けさせてもらう」
「宜しく頼む」
「それでだが」
ジュウガはさらに言った。
「君は養生すればだ」
「そうするとか」
「身体は戻る、もう六十代位になっている筈だ」
「そうなのか」
「変身は出来ないが」
それは無理だがというのだ。
「安心していい、まただ」
「体力は回復してか」
「若さを取り戻し長生きも出来る」
「だからか」
「養生し給え、スサノオとの戦いはこれで終わらない」
これからも続く、ジュウガはもうこのことを認識していた。
「だからな」
「これからもだな」
「自分を大事にすることだ、いいな」
「わかった、そうさせてもらう」
「なら私もその注文をイージーに受けよう」
ジュウガはこう言ってだった。
敵が来ることを警戒して他のライダー達と共に構えを取りなおした、そうしてまた戦いがあってもいい様にした。
アギレラはクイーンビーデッドマンかつての自分と闘っていた。
闘いは一進一退まさに本人同士が戦っているかの様だった、その闘いは暫く続いていたがやがて。
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