第九十七話 東京のお盆その八
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「そうなのよね」
「そのことが実感出来るわ」
「そうよね」
「お母さんの親戚も」
咲は母方のことも話した。
「東京の人ばかりだから」
「近くてね」
「すぐに集まれるわね」
「ええ、それじゃあ今日はね」
「法事をして」
「そしてね」
そのうえでとだ、愛も話した。
「お寿司食べようね」
「うちは法事の後はお寿司だしね」
「それ食べましょう、ただ飲むのは」
愛もこちらの話をした。
「法事の後だしね」
「程々にして」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「とことん飲みたいなら」
「お家でね」
「飲めばいいのよ」
「そうよね」
「飲むのは何時でも出来るから」
それはというのだ。
「だからね」
「後で飲めばいいわね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しめばいいのよ」
「それお父さんとお母さんにも言われたわ」
「そうなのね」
「じゃあやっぱりね」
「咲ちゃんもそうするわね」
「ここはね、あとお寿司っていうと」
咲は法事の後に出されるこの料理の話もした。
「東京って感じするわね」
「だって江戸時代のまさにね」
「江戸で生まれたのよね」
「だからね」
それでとだ、愛はその咲に話した。
「東京って感じがするのもね」
「当然ね」
「江戸前寿司っていうでしょ」
「目の前の海で獲れたお魚を捌いてね」
「それで握るからよ」
「まさに東京ね」
「他のお料理は知らないけれど」
日本のというのだ。
「お寿司はね」
「紛れもなく東京のものね」
「だから東京のものって感じがするのもね」
「当たり前ね」
「ええ、お寿司は他にもあるけれどね」
二人が今言っているのは握り寿司だ、こちらが江戸時代に生まれた寿司で元々は馴れ寿司の代用品であったのだ。
「そういうのは別にして」
「私達が後で食べるお寿司はね」
「東京のものよ」
握り寿司はというのだ。
「だから本場のものを楽しんで」
「食べればいいわね」
「そうしましょう」
「それじゃあね」
愛は笑顔で話した。
「まずは法事をね」
「しっかりすることね」
「やるべきことはね」
「しっかりとするね」
「それが終わったら」
それならというのだ。
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