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新オズのカボチャ頭のジャック
第九幕その八

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「間違いなくだよ」
「それが力になるわ」
「大きなね」
「暴力なんて何でもないけれど」 
 こちらの力はです。
「学んで得た知識はね」
「これ以上はない力になるわ」
「だからだよ」
 それでというのです。
「学んでいこう」
「外の世界のことも」
「そうしていこう」
「ずっとね」
 こうしたお話をします、そしてです。
 蛍達も見ていきますがここで、です。ジャックは自然と優しい顔になってそうしてこんなことを言いました。
「人魂みたいな」
「それにも見えるわね」
「うん、何かね」
 こう恵梨香に言うのでした。
「そうも感じるよ」
「そうよね、魂みたいにもね」
「蛍って思えるね」
「何処かね」
「そんな不思議な光だね」
 蛍のそれはというのです。
「夜の中に優しく光って」
「その光の色だってね」
「そんな風でね」
 優しい感じでというのです。
「魂みたいだよ」
「そうなんだよね、妖精みたいだね」 
 ジョージはこう言いました。
「蛍の光って」
「普通に光っているのじゃなくて」 
 ナターシャも周りの光を見ています。
「優しくてふわふわと飛んでいて」
「何処か浮世離れしたね」
 神宝も言います。
「そうした光だね」
「その光がこれだけ多いと」 
 カルロスは自分達の周りの数多くの光を見つつ思いました。
「この世でないみたいだよ」
「今回オズの国に来てよく蛍を観るけれど」
 恵梨香はそのことを思いつつ言いました。
「何度見てもオズの国でも特に不思議に見えるわ」
「そうだね」
 ガンプも頷きます。
「オズの国の中でもね」
「特にね。外の世界でもあるものだけれど」
 それでもというのです。
「凄くね」
「幻想的かな」
 ジャックはこう言いました。
「蛍達の光は」
「そうしたものだと思うわ」
「ずっと見ていたいわね。けれどね」
 ここでオズマが言ってきました。
「明日またね」
「お仕事ですね」
「それがあるから」
「寝ることですね」
「早く寝て」
 そうしてというのです。
「明日も日の出と一緒にね」
「起きてですね」
「そしてよ」
「朝ご飯を食べてお仕事ですね」
「そうしましょう」
「ううん、僕達はずっと観ていられるけれど」
 ジャックはオズマと恵梨香のやり取りを聞いて思いました。
「オズマ達は寝ないといけないからね」
「蛍をずっと観られなくてっていうのね」
「残念だね」
「また明日よ」
「明日観られるね」
「だからね」
 それでというのです。
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