第十六話 交流その四
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「そのうえでそこから何か出来たら」
「貴女はそれでいいのね」
「人間はいらないわ」
こうもだ、颯姫は言った。
「全くね」
「だから地の龍としても」
「何も思わず戦えるわ」
「そうなのね」
「庚は学校の人達そして貴方達天の龍とも会って」
そうもしてというのだ。
「お話もする様に言ったけれど」
「何も思わないのね」
「嬉しくも悲しくもいいとも嫌とも」
一切とだ、淡々と食べつつ述べた。
「思わないわ」
「一切なの」
「そうよ」
「ほなこうして一緒に食べて話すのも止めるか?」
空汰は焼きそばをおかずにカツ丼を食べつつ颯姫に問うた。
「それやったら」
「いえ、また機会があったら」
颯姫は空汰のその言葉に答えた。
「お願いするわ」
「ええんかいな」
「何も思わないけれど」
それでもと言うのだった。
「続けた方がいいという気がするから」
「それでかいな」
「おかしいわ」
颯姫はほんの少し、彼女自身が気付かない位微かに自分の言葉と表情に感情を入れてそのうえで言った。
「時間の無駄、何も意味はない筈なのに」
「いや、無駄とか意味ないとかな」
空汰はそうした言葉自体に言った。
「人でわかるんか」
「わからないものなの」
「自分でその時そう思っててもな」
それでもというのだ。
「後でや」
「わかるものかしら」
「そういうものでもあるしな」
それでというのだ。
「また人って完全に一人で生きられるか」
「無理なの」
「そんなんめっちゃ寂しいわ」
こう言うのだった。
「そやからな」
「私もなの」
「クラスメイトと話して」
そうしてというのだ。
「わい等ともな」
「会ってお話をして」
「それを続けていこうってな」
「思うのかしら」
「そうちゃうか?」
「そして人を知る」
嵐も言って来た。
「そうしていっていることをね」
「自分でも何処かで悪ないって思ってるからな」
「しようと思っているのよ」
「そうなのかしら」
「多分ね」
「そやで」
二人で颯姫に話した。
「わい等はそう思うで」
「だから今こうしていてよ」
「またって思うんや」
「そういうことよ」
「わからないわ。けれどわからないことは突き止める」
颯姫はクールに言った。
「そうするものだから」
「そうしていくんやな」
「人と会って」
「そうしていくわ」
こう言ってだった。
颯姫は天の龍の二人と昼食を共にした後クラスに戻るとクラスメイト達と話もした、するとこんなことを言われた。
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