プロローグ
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みたいだな。覚えておこう』
肩の上あたりで切り揃えられた漆黒の髪。猫のような黄色く、鋭い目。軍服を纏った女???噂でいう"鬼神様"が、少し不機嫌そうな顔をして窓に腰をかけていた。
『少年が私を呼んだので間違いないな?』
呆気に取られながらも、少年は小さく頷いた。
彼は恐れた。当たり前である。目の前にいるのは死人なのだ。
本来交わることのないはずの、此岸と彼岸。今、この空間だけ、その境が歪んでいる。
"コチラ"の少年と、"アチラ"の妖が、存在している。
『名前は』
「……元宮です」
『そうか。よろしく頼む、元宮少年』
挨拶を交わし、妖はにこりと笑った。
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