これはこれで……
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
最近、俺が俺でなくなってきている気がする。
そう思いつつ、俺はISスーツを受け取って更衣室で着替えた。
「風宮くんって、結構鍛えてますよね?」
「……ま、まぁね……」
まぁ、場所が場所だから? それも仕方がない気がする。そうでもしないと生きられなかったのは事実だ。
そこで俺がさっきから気になっていたことを指摘した。
「ところで真耶さん」
「何ですか?」
「確かそれ、デュノア社製の『ラファール・リヴァイヴ』ですよね? まさかと思いますけど、真耶さんが戦うんですか?」
「はい。よろしくお願いしますね」
そう言って先にフィールドに出てしまった。
そして後ろから二機のISが降りてくる。
「風宮、お前にISを用意した。打鉄とラファール・リヴァイヴのどちらかを選べ」
千冬さんの言葉に俺は従い、今朝勉強したことを思い出す。
・打鉄 日本産の量産型第二世代。近接戦を主眼にしていて、防御力が優れている。
・ラファール・リヴァイヴ フランス産の同じく量産型第二世代。豊富な後付装備により、どんな距離にでも対応できる。
「ラファールで!」
そう言って触れると、ラファール・リヴァイヴが吹き飛んだ。
「「……………」」
俺と千冬さんは呆然としてしまう。
「風宮」
「何ですか?」
「何をした?」
「……いえ。何もしてません」
いつもの装備はちゃんと量子化して置いているし、ほかにはお守りだけだろうし。
俺はいつも死なないようにお守りを首から下げている。特に効果はないのだが、それでも願掛けってやつだろう。
「……もしかして、これか?」
そう言って外に出すと、
「待て。お前それをどこで手に入れた?」
「え? ずっと持ってましたけど」
「何……?」
途端に千冬さんの顔が険しくなっていく。だから俺はこれ以上余計なことを言わせないようにあることを言うことにした。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ