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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
これはこれで……
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しい。

「ただ朝食を作っただけです。一応、昼のおにぎりもありますが」
「………私も食べてもいいか?」
「俺は構いません。真耶さん、どうですか?」
「私も大丈夫ですよ」

 そしてもう一食分作って千冬さんの分のおにぎりも渡した。






 ■■■






 ここは生徒会室。
 そこではある資料を見ていた現生徒会長がため息を吐いていた。

「どうしました?」

 会計を務める女生徒が彼女に声をかける。

「………虚ちゃん。今日の仕事は?」
「会いに行くのは控えてくださいね」
「虚ちゃんの鬼〜!」
「………」

 彼女はそう言うと同時にしまったと顔をする。何故なら本当に辛いの相手であって生徒会長ではないからだ。

「……う、虚ちゃん?」
「大丈夫ですよ、お嬢様。私は気にしていませんから」

 だけどその言葉は、どこか弱々しかった。





 ■■■





 持ち物の一つであるノートパソコンを起動させ、俺はISの情報を仕入れる。
 今話題の代表候補生―――特に俺と同じ年齢の専用機持ちをチェックしておいたほうがいい。
 ちなみにこのパソコンはどういうわけか俺の性にあっていて、悪天候なところはともかく、ここみたいに通信設備が整っている場所などだと普通に繋がる。

「まぁ、今は情報を集めないと」

 そして見つけたのは、『セシリア・オルコット』という名の外国人だった。
 彼女はIS学園の入試を主席で合格し、さらには専用機を持っている。しかも射撃能力が高いらしい。
 ほかに注意する人間は特にないな。精々その主席の人間に期待するか。

『風宮くーん。今大丈夫ですかー?』

 部屋の外で真耶さんが声をかけている。

「大丈夫です」
「失礼します」

 何故か自分の部屋なのにそう言って部屋に入ってきた。まぁ、一種の礼儀というやつだろう。

「どうしました?」
「あの、実は風宮くんに試験を受けてもらおうと思いまして」
「試験?」

 そこでふと、視線をパソコンのディスプレイに戻す。まだセシリア・オルコットのページが開いていて、そこにはIS学園の入試と表記されているところだ。

「俺、自信ありません」
「大丈夫ですよ。風宮くんの入学は決定していることなので通過儀礼のようなものです」

 それは少しばかり安心した。
 俺はここに生きるため、そして手に職を付けるためにここに来ている。それがいきなり試験を受けて不合格ではなかったら追い出されて旅巡り再開となるところだった。

「で、俺は何をすればいいんですかね?」
「それはですね。データ取りのためにISで戦ってもらいます」





 ■■■



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