プロローグ
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こちらに向けられ、電話の相手が俺を探していることがわかった。
「あ、あの………今、目の前に似たような人がいるのですが。はい。大きめのローブ? を身に付けています」
………助けたことを後悔した。
俺は気絶させることを頭に入れた。
「あ、あの……よかったらIS学園に来ませんか?」
なるほど、こいつはその教員が。近くの袋を見るに―――何か見てはいけない物を見た気がする。
「断る」
「で、でも、IS学園なら、安全は保証されるし―――」
―――ドゴッ!!
黙らせるために彼女の頭一つ分隣の壁を凹ませた。
「つまりあなたは俺にISを使えと?」
「……そ、その……」
(はっきりしろよ……)
この人、本当にIS学園の教員か? 意外に弱いな。……だが、
(これ自体が演技かもしれないな……)
そう思っていると、ようやく口を開いた。
「その、選り取りみどりですよ―――」
「―――そんなに死にたいか、お前は?」
俺の言葉が意外だったのか、その女性は驚いていた。
「ご、ごめんなさい!!」
すると恐怖に耐え切れなかったのか、その女性は土下座をしてくる。
「別に甘く見ているわけではなかったんです!! 先輩にさっきの言葉を言ったら大人しく付いてくるかもしれないと聞いていたから言っただけなんです!!」
「……俺はそのつもりはないがな」
そう言ってその場を去ろうとすると、今度は腕を掴まれた。
「………まだ何か?」
「そ、その、どうしたら来てくれますか……?」
「ISに乗らないでいいのなら」
どうせ通らないと思って言ってみると、
「それは無理ですね。不本意かもしれませんが、ISを動かせるとなれば必ず専用機が与えられるかと思いますよ………?」
どうして最後に疑問形なんだよ。
目の前の女性に密かにツッコミを入れる。
「でも、希少な存在なのでそれは仕方ないかと思います。不本意かもしれませんが」
「ええ。まったくもって不本意だ。だが―――」
仕方がないと言えば仕方がないのか。
「いいだろう。IS学園に向かってやる。だがその前に頼みがある」
「え? 何ですか?」
「俺と一緒に買い物に付き合って欲しい」
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