女湯編 エージェントガール&レジスタンスガールズ 後編
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そして、彼女達に代わって席に座っていたのは――華やかなドレスに袖を通した、絶世の美女達であった。
本来の参加者達よりも遥かに見目麗しい美女達が来たのだから、普通なら手放しで喜ぶ場面だったのだろう。だが、その顔触れを目にした男達は絶句し、青ざめていた。
そう。参加予定の女性達を無言の圧力で引き下がらせ、取って代わるようにパーティーの席に着いていたのは――かつて「オーファンズヘブン解放戦線」のメンバーとして銃を取り戦っていた、あの女傑達だったのだ。
この約2年間で、かつて街を救った鳥海穹哉、忠義・ウェルフリット、本田正信、ジャック・ハルパニア以外のライダー達とも出逢っていた北欧の女傑達は、それぞれの想い人を見つけていたのである。
元解放戦線メンバーの一部である彼女達は、交友関係にあった新世代ライダーの女性陣からこのパーティーの開催を聞き付け、はるばる某国から飛んで来ていたのだ。しかもその中には元メンバーだけでなく、ヘレン・アーヴィング捜査官の姿まであった。
自分達の預かり知らぬところでコッソリ身を固めようとしていた意中の男達に対し、強く美しい女傑達は華やかな笑顔を向けていたのだが――その眼は、全く笑っていなかった。それはまさしく、絶好の獲物を捉えた「捕食者」の眼だったのである。
元より、期待に胸を膨らませて来たわけではない。それでも、かつて仮面ライダーとして世界を救った男達は皆、心の底から叫ばざるを得なかったのだという。来なきゃ良かったと――。
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