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仮面ライダーAP
女湯編 エージェントガール&レジスタンスガールズ 後編
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員ではない。

一博士の研究所(ニノマエラボ)を襲ったという怪人達も、今回のロボット怪人と同じく……他の構成員達とは何かが違う。しかもその件にも、オルバスが出向いていた。こんな短期間で2度も戦わせるなんて、自分達との交戦経験を与えているようなものじゃない……)

 ジャスティアシリーズ第55番機「仮面ライダーオルバス」。公安機関に正式に「貸与」されたその外骨格を運用している忠義(チュウギ)・ウェルフリットは、同じジャスティアタイプの仮面ライダー達の中でも特に豊富な実戦経験を持ち、今回のオーファンズヘブン事件の解決にも貢献している。そして、約2ヶ月前のノースカロライナ研究所襲撃事件の当事者でもあった。

 2度に渡る謎の強豪怪人の出現。その両方の事件が新世代ライダー達の活動圏内で、それも僅か2ヶ月の間に起きている。まるでライダー達に、自分達との戦いを慣れさせて(・・・・・)いるかのように。これを単なる偶然と言い切るには、あまりにも不気味であった。

(あの襲撃事件といい、今回の件といい……腑に落ちないわね。もし今回のテロ自体が、ライダー達との決着を目的としていない「小手調べ」なのだとしたら……次こそはきっと、かつてないほどに激しい戦いになるわ。私達の力では、足手纏いにしかならないほどに……)

 その「嫌な予感」が的中していた事実が明らかになるのは、この日から約3週間後の2021年10月7日。
 東京の某放送局を戦場とする、新世代ライダーと始祖怪人の最終決戦が勃発した時であった――。

 ◆

 そして。エメラダの「見張り」のおかげで気兼ねなくシャワーを堪能し終えたヘレンは、ニッテ達に支給されたものと同じ作業服に着替え、独り夜風に当たっていた。月夜の下に吹き抜ける涼風が、ヘレンの肢体を包む漆黒のロングコートをふわりとはためかせている。

「あっ……」

 解放戦線の仲間達と肩を組み合い、夜の祝宴を楽しんでいた最中。そんなヘレンの姿を見つけたニッテは、豊かな乳房と桃尻をばるんばるんと弾ませながら、黒コートを靡かせていた彼女の背中に駆け寄って行く。

 彼女の気配に振り返った金髪美女の爆乳も、その弾みでどたぷんっと揺れ動いていた。祝宴の喧騒から遠く離れた場所で、独り夜空を仰いでいた絶世の美女。その怜悧な美貌に息を呑むニッテは、緊張した様子で口を開く。

「……あ、あのっ! アーヴィング捜査官っ!」
「ヘレンでいいわ、ニッテさん」

 今や国民の誰もが知っているエンデバーランドの英雄を前に、上擦った声を上げてしまうニッテ。そんな彼女の緊張を解そうと、ヘレンは穏やかな佇まいで声を掛ける。
 ヘレンはすでに、ニッテも自分やエメラダと同じ、「仮面ライダーを愛してしまった女」であることを見抜いていた。それ故に、ニ
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