女湯編 エージェントガール&レジスタンスガールズ 後編
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
員ではない。
(一博士の研究所を襲ったという怪人達も、今回のロボット怪人と同じく……他の構成員達とは何かが違う。しかもその件にも、オルバスが出向いていた。こんな短期間で2度も戦わせるなんて、自分達との交戦経験を与えているようなものじゃない……)
ジャスティアシリーズ第55番機「仮面ライダーオルバス」。公安機関に正式に「貸与」されたその外骨格を運用している忠義・ウェルフリットは、同じジャスティアタイプの仮面ライダー達の中でも特に豊富な実戦経験を持ち、今回のオーファンズヘブン事件の解決にも貢献している。そして、約2ヶ月前のノースカロライナ研究所襲撃事件の当事者でもあった。
2度に渡る謎の強豪怪人の出現。その両方の事件が新世代ライダー達の活動圏内で、それも僅か2ヶ月の間に起きている。まるでライダー達に、自分達との戦いを慣れさせているかのように。これを単なる偶然と言い切るには、あまりにも不気味であった。
(あの襲撃事件といい、今回の件といい……腑に落ちないわね。もし今回のテロ自体が、ライダー達との決着を目的としていない「小手調べ」なのだとしたら……次こそはきっと、かつてないほどに激しい戦いになるわ。私達の力では、足手纏いにしかならないほどに……)
その「嫌な予感」が的中していた事実が明らかになるのは、この日から約3週間後の2021年10月7日。
東京の某放送局を戦場とする、新世代ライダーと始祖怪人の最終決戦が勃発した時であった――。
◆
そして。エメラダの「見張り」のおかげで気兼ねなくシャワーを堪能し終えたヘレンは、ニッテ達に支給されたものと同じ作業服に着替え、独り夜風に当たっていた。月夜の下に吹き抜ける涼風が、ヘレンの肢体を包む漆黒のロングコートをふわりとはためかせている。
「あっ……」
解放戦線の仲間達と肩を組み合い、夜の祝宴を楽しんでいた最中。そんなヘレンの姿を見つけたニッテは、豊かな乳房と桃尻をばるんばるんと弾ませながら、黒コートを靡かせていた彼女の背中に駆け寄って行く。
彼女の気配に振り返った金髪美女の爆乳も、その弾みでどたぷんっと揺れ動いていた。祝宴の喧騒から遠く離れた場所で、独り夜空を仰いでいた絶世の美女。その怜悧な美貌に息を呑むニッテは、緊張した様子で口を開く。
「……あ、あのっ! アーヴィング捜査官っ!」
「ヘレンでいいわ、ニッテさん」
今や国民の誰もが知っているエンデバーランドの英雄を前に、上擦った声を上げてしまうニッテ。そんな彼女の緊張を解そうと、ヘレンは穏やかな佇まいで声を掛ける。
ヘレンはすでに、ニッテも自分やエメラダと同じ、「仮面ライダーを愛してしまった女」であることを見抜いていた。それ故に、ニ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ