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仮面ライダーAP
女湯編 エージェントガール&レジスタンスガールズ 後編
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対策室から立ち去って行く様を目の当たりにしていたからこそ。ヘレンは誰よりも、その危うさを肌で理解していたのだ。

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(……真凛。良くも悪くも(・・・・・・)……あなたには教わってばかりだったわね)

 その真凛・S・スチュワートは対策室を去って以降、ジークフリートと同様に消息を絶っている。現在は裏社会で探偵業を営んでいる……という噂もあるが、真相は定かではない。
 真凛と言えば最近、約12年前に彼女を買っていた(・・・・・)という有力者が汚職容疑で逮捕されたのだが、その決め手になった証拠は「匿名」で警察に届けられていたのだという。しかも、警察が有力者の自宅に踏み込んだ時にはすでに、その張本人は何者かに股間を蹴り潰され気絶している状態だったらしい。だが、探偵になったという真凛との関連性は不明だ。ヘレンはただ、彼女が今もどこかで無事に生きていることを祈るしかなかった。

「んっ……ふぅっ」

 そして。白く豊満な裸身をなぞる滴を隅々まで拭き終えたヘレンは、師匠(マリン)の影響で穿き始めたTバックのパンティに白く扇情的な美脚を通し、むっちりとした尻肉に深く食い込むように引き上げて行く。今となってはすっかり癖になってしまった、その「密着感」に甘い吐息を漏らしつつ、薄布の両端から手を離した彼女はふと顔を上げ、ある一つの「点」に思考を巡らせていた。

(……それにしても、気掛かりだわ。ケージ達からの報告によれば、最後の怪人は妙に鮮やかな動きで街から撤退したという話だけれど……)

 穹哉達が最後に戦った、始祖怪人(オリジン)の一角・仮面ライダーRC。そのロボット怪人が見せた不可解なまでに迅速な「退却」は、報告を受けたヘレンにも「嫌な予感」を齎していたのである。最近キツくなって来たJカップのブラジャーのホックを留めながら、彼女は独り眉を顰めていた。白く豊穣な乳房の肉が、ブラの裏地を張り裂けそうなほどに強く圧迫して行く。

 ――異様に強力な怪人の出現は、今回のオーファンズヘブン事件に限った話ではない。約2ヶ月前の2021年7月頃には、アメリカ合衆国のノースカロライナ州に設けられていた研究施設が、得体の知れない強豪怪人(レッドホースマン)達により襲撃される事件も起きている。そこは、新世代ライダー達とは異なる枠組みの「仮面ライダー」の研究が進められている施設であった。
 ソロモン72柱の悪魔に近しい名を冠し、「ジャスティアタイプ」とも呼称されている72機の特殊な仮面ライダー。その外骨格の鍵となる変身ベルト「ジャスティアドライバー」。そして、それら全ての開発を件の研究施設で進めていた稀代の天才女科学者・一光(にのまえひかる)博士。彼女の命と、彼女の「作品」全てを狙っていた強豪怪人達も、恐らくただの構成
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