第六百九十七話 弱肉強食とその十
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「器が大きくて小さなことにこだわらない」
「大物だったのね」
「物凄い発想するね」
「そんな人だったのね」
「子供の頃はいじめられっ子だったけれど」
そしておねしょでも知られていた。
「泣き虫でね」
「お勉強も全然だったのよね」
「けれど大人になったら」
「物凄い人になったのよね」
「そうだったの、けれどお二人はね」
坂本龍馬と板垣退助はというのだ。
「同じ土佐藩の人でも」
「お会いしたことなかったのね」
「漫画とか小説じゃね」
創作の世界ではというのだ。
「よく龍馬さん子供の頃にね」
「いじめられていた頃に」
「そう、そのいじめっ子がね」
他ならぬ彼等がというのだ。
「板垣さんとか板垣さんのお友達後藤象二郎さんだったりするけれど」
「実はお会いしたことなかったのね」
「後藤さんは龍馬さんと会ったことあるけれど」
この人物はというのだ。
「それ長崎で討幕運動に土佐藩が本格的に入る」
「その時だったの」
「その時初対面でね」
後藤が龍馬に協力を要請し龍馬が頷いた時である。
「子供の頃はね」
「お会いしてなかったのね」
「そうなの」
これがと言うのだった。
「実はね」
「そうだったのね」
「あくまで子供の頃はお話はね」
「創作ね」
「実際会ったことなかったから」
二人はというのだ。
「板垣さんも暴れん坊だったけれど」
「弱い者いじめする人じゃなかったの」
「むしろ困っている人にお家の服をあげるね」
身分が低く貧しく困っている女にそうしたらしい。
「そんな子供時代で」
「滅茶苦茶いい人ね」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「龍馬さんの敵どころか」
「お会いしたことなくても」
「力になってくれる」
「脱藩の罪が解ける様に動いてくれたり」
「そんな人だったから」
それでというのだ。
「むしろ敵同士じゃなくて」
「味方だったのね」
「板垣さんも倒幕に動いていたし」
土佐藩の中ではかなり強く言っていたという。
「あくまで漫画とかはね」
「現実のことじゃないのね」
「そうよ、それで喋ってる言葉は」
「今の土佐星系の言葉だったのね」
「お二人共ね」
「そうだったのね」
「それで結構ね」
彼等の言葉はというのだ。
「わかりにくかったそうよ」
「土佐星系の方言もね」
「言葉の訛強いから」
「それでね」
その為にというのだ。
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