第七十六話 愛国心その一
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第七十六話 愛国心
ウェールズの娘はかな恵と共に飲みつつ話した、二人共顔も身体も酒で真っ赤になっていて浴衣も所々はだけている、だが下にティーシャツや半ズボンを着ているので肝心な部分は普通に隠せている。
「連合王国の歴史知ってるわよね」
「イギリスね」
「そう、四ヶ国の連合でしょ」
「王様が同じの」
「それで私の国もね」
そのウェールズもというのだ。
「国は国だけれど」
「イングランドの王様が国家元首の」
「なくなった言ったらね」
「なくなってるのね」
「それであると言ったらあるね」
そうしたというのだ。
「ちょっと今の日本人にはわかりにくい」
「そうした立場よね」
「それで多分尚更ね」
酔いが顔にも出ている中で話した。
「祖国への想いがね」
「強いのね」
「ウェールズへのね」
「そうなのね」
「生まれ育った」
そうしたというのだ。
「その国へのね」
「それで愛国心についてもね」
「思うところあるの」
「ええ、やっぱり自分の国を愛することは」
生まれ育ったその国をというのだ。
「家族を愛することと一緒よ」
「そうよね」
「そりゃ世の中毒親もいてね」
「酷い家族もあるわよね」
「けれどそうした家族でもない限り」
それこそというのだ。
「普通に愛情持つでしょ」
「本当に自然にね」
「それで昔の日本よく見たら」
「そんな毒親じゃないわね」
「毒親って言うのは北朝鮮だから」
こちらだというのだ。
「言うなら日本嫌いで北朝鮮好きな人は」
「いいお家にいてお隣の悪いことばかりしている毒親好きな様なものね」
「子供にご飯食べさせないで自分だけ肥え太っていてね」
好き放題食べていてというのだ。
「暴力は振るう、働かないでゆすりたかりばかりで悪いことばかりしている」
「そんな親よね」
「もう最低と言ってもね」
「まだ足りないわよね」
「そうよ、そんな毒親をね」
それこそというのだ。
「素晴らしい人とか言って慕っている」
「自分が好きな宗教の信者さんだから」
「その宗教もまともにやっていない様なね」
共産主義を宗教に例えて話していた、共産主義は所謂疑似宗教であるのでこの例えも間違いでないだろうと実は二人は思っていた。
そうしてだ、その中でウェールズの娘はかな恵に話した。
「そんな人よ」
「全くあべこべのことして」
「その宗教の教えとね」
「そんな人を尊敬して」
「自分の親兄弟をないがしろにしてね」
「馬鹿にするとか」
「もう変態の中のね」
それこそというのだ。
「変態って言ってね」
「確かに差支えないわね」
かな恵もまだ飲みつつ応えた。
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