第三十九章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「何っ!」
「三人同時でもか!」
三人は技を浴びせたままで驚きの声をあげる。攻撃は確かに決まっている。しかしそれでも王は崩れはしない。それどころか彼等を弾き飛ばしてしまった。
「うわっ!」
「ぐわっ」
三人は地面に叩き付けられる。ベルトは外れはしなかったがそれでも衝撃は大きかった。
「嘘だろ、今ので」
三原ははいつくばりながら顔をあげて王を見て言う。
「俺達三人の攻撃をまともに受けて」
「効いていないっていうのか!?」
草加は片膝で起き上がって声をあげる。
「まさか」
「いや、効いてはいる」
乾は立ち上がってこう述べる。
「だが普通にやっただけじゃこいつは倒せない」
「どうするんだ、じゃあ」
「やってやる」
三原に答える。
「こっちもな。意地を見せてな!」
携帯を入力する。
「アゥエーキング」
電子音が聞こえる。そして今ブラスターフォームになった。
「それでやるつもりか」
「ああ」
今度は草加に答える。
「これでな。多分今のでそれなりにダメージは受けている」
屈みながらの言葉であった。
「なら・・・・・・これでな!」
また跳んだ。空中で照準をセットする。そこからクリムゾンスマッシュを再び放つ。
「今度は・・・・・・そう簡単には防げない!」
急降下し叫ぶ。赤い円錐が王に突き刺さる。王はそれを手で受け止めているが無駄だった。ファイズの力が徐々に押していく。
「どうなるってんだ!?」
「乾!」
草加と三原はその乾を見て言う。だが徐々に彼は押していた。
「ううううううううううう・・・・・・」
彼と王はそのまませめぎ合っていた。だが遂に。勝者が決まった。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
乾はそのまま押し切る。遂に王は敗れた。クリムゾンスマッシュが炸裂しファイズの紋章が輝く。王はその中で巨大な青白い炎として果てたのであった。
乾はその後ろに着地する。片膝をつき衝撃をそれで抑えていた。それからゆっくりと立ち上がり燃える王を見る。
「やったか」
「そうだ」
三原が答える。
「これでな。王は死んだ」
「その証拠に。見ろ」
草加は炎から灰になった王を指差す。
「これが何よりの証拠だ」
「そうか、やっとか」
乾はその灰を見下ろして言う。
「終わったんだな、オルフェノクは」
「そうだ、一旦戻るか」
草加は変身を解く。そのうえで乾に述べる。
「待ってる奴等がいるからな」
「そうだな」
乾はそれに頷く。そして彼も変身を解いた。三原もそれに続く。
「それじゃあな」
「そういうことだ」
「行くか」
草加と三原は乾を急かす。
「わかった」
乾が頷き三人はバイクに乗る。そしてまずは木場達と合流した。見れば三人は健在だった。
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ