280 屋敷の襲撃
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屋から退却だ!他の方向から当たるぞ!」
「おう!」
景勝、兼続は一先ず撤退した。
かよ子達は藤木がいると思われる屋敷に突入した。
「ふ、藤木くーん!!」
かよ子は兎に角叫んだ。しかし、爆音などで掻き消されてなかなか届かない。
「ん、あそこにいるのは俺達の仲間の気配がするぞ・・・」
関根は見聞の能力で読み取った。
「行ってみよう・・・!!」
かよ子達は羽根を飛ばした。
「あ、お姉さん達・・・!!」
彼女らは隣の家のおばさんの次女とその旦那、そして三河口の友人や大阪の高校生達だった。
「あれ、かよちゃん!」
あり達も藤木救出班の姿に気付いた。
「君達と同じ方向だったか」
「うん・・・、りえちゃんもここにいるの!?」
「そう思うんだ。俺の剣が光っているんだ」
濃藤が剣を見せた。
「兎に角、ここらの屋敷の奴らを倒さへんと話にならんで!」
大阪の高校生、立家隆太が告げた。
「よし、共同でそれぞれの探し人を見つけるのだ」
シャクシャインが案じた。
「うん!」
かよ子達は本来の作業を開始した。
妲己は藤木、りえと急いで撤退する。
(くう、この小娘をさっさと始末したかったのに・・・)
妲己はまさか途中で侵入者および藤木が介入して来た事が気に食わなかった。その時、通信用のトランシーバーが鳴る。
「はい、こちら妲己」
『こちらレーニンだ。紂王の屋敷が襲われているそうだが、無事なのか!?』
「はい、しかし、今杯の所有者と藤木茂少年を連れています」
『そうか』
レーニンの声が杉山に変わった。
「はい?」
『どっちも必ず生かしておけ。殺したら許さねえからな』
「え?あ、はい・・・!!」
『全く、まあよい。兎に角、何とか脱出して別の場所へ避難するのだ』
「はい、畏まりました」
通信を終了させた。
「坊や、安藤りえ嬢に嫌われたのにいいのか?」
「はい、それでも僕はりえちゃんを守るって決めましたから・・・」
「そうか・・・」
その時、巨大な大波が襲って来た。
「な!」
「り、りえちゃん!急ごう!」
「えっ!?」
「あ、あれは藤木かブー!?」
聞き覚えのある声だった。
(この声は、富田君!?)
「りえちゃんも一緒だよ!」
「よし、仕留めるぞ!」
りえは徹底的に藤木を振り切ろうとした。
「りえちゃん・・・」
「私、ここよっ!!藤木君もいるわっ!!」
りえは逃げた。
(りえちゃん、そんな・・・)
藤木はやはり自分の約束を守り抜こうとしてもりえから愛想を尽かされたままである事は解っていた。だがここまで拒絶するのか。
「茂様!!」
「早く逃げてください!」
遊女が走り寄って来た。
「あ、う、うん!!」
「妲己様、私達も加勢
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