280 屋敷の襲撃
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りえは藤木に本音をぶちまけて泣かせた事で妲己の怒りを買う事になっていた。しかし、何かが騒がしい音が聞こえて二人共錯乱した。窓から確認してみると、アイヌの神、カムイがいた。
(ありさんが来てるんだっ・・・!!)
りえは思い切り手を振った。
「私、ここよっ!!」
「この女!」
妲己は九尾の狐に変化する。
(はっ・・・)
りえはやられると思った。だが、この状況なら異能の能力を発揮できるチャンスだと思った。
「うぐっ!」
妲己が跳ね飛ばされた。これはりえの武装の能力だと察した。
「この小娘が!」
妲己は怒り、炎を吹いた。りえを焼くつもりだった。
かよ子の杖から白魔術の能力で強化された電撃がレーニンを襲う。但し杉山を犠牲にする事からか致死レベルまでは与えずに手加減はしていた。
「頑張れ、かよちゃん!」
「おお、凄いぞ〜」
まる子と友蔵がかよ子を応援した。だがその時、遠くからざわめきが聞こえた。
「え、何!?」
皆は慌てた。よく見たら遠くから煙が立ち上がっている。その方角は奇しくも緑色の光が示す方角だった。
「あれって・・・!?」
「藤木がいる所の屋敷だぞ」
「ええ!?」
かよ子は驚いて光の方角を向いた。そのせいで集中力が途切れて電撃が消えてしまった。
「あ、私の攻撃が!」
その時、レーニンが杉山の姿に変わった。
「ワリいな、生憎だが俺もそこへ行かせてくれよ」
杉山は立ち去ろうとした。だが、足に何かが巻き付いた。
「行かすか。お前は俺が相手してやる。それにそのまま立ち去って大将になったつもりか?」
三河口が鎖鉄球で足止めした。
「かよちゃん、皆でその藤木君ってとこに行け!」
「え?」
「こいつは俺が相手する。それとも獲物を逃がすなんておっちょこちょいする気か?」
「山田かよ子、三河口健の言う通りだ!急ぐぞ!」
石松が促した。
「うん!」
かよ子は藤木救出班に次郎長一派の皆と共に藤木がいる場所へと急いだ。
「大野くうん・・・。私もお!」
「君はこっちにいろ!」
冬田も大野について行こうとしたが、三河口に制止された。
「おい、俺も行かせてくれよ」
「なら俺を倒してからにしろよ、臆病者」
「な・・・!!」
杉山は胸糞悪く思う。臆病者。これは嘗て夏休みに杯の所有者の女子から言われた言葉であり、秘密基地の前の丘の上での決闘でも三河口から言われた言葉でもある。
「俺は、臆病者じゃねえええ!!!」
杉山の武装の能力が発動した。鎖が彼の足から外れた。三河口がもう一度鎖鉄球を投げ、湘木が斧で蔓を出して杉山を足止めしようとする。しかし、杉山の武装の能力が発動される。
「あっちの方向だな!」
杉山は高速でかよ子達
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