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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第151話:神の再現
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だろうな? おかしな真似をしたら、こいつら全員……アルカノイズで分解してやる!」
そう言う男の手には、アルカノイズをコントロールしているのだろう機械が握られている。あれを彼が持っている限り、この場の主導権は彼にある。
これでは手出しができない。
「要求は簡単だ……俺を見逃せッ! さもないと出なくていい犠牲者が出るぞ?」
「卑劣な……!?」
「颯人、どうする?」
こういう時、一番頼りになるのは颯人だ。事腹の探り合い、騙眩かし合いにおいては、彼は誰よりも優れている。
奏に問われると、颯人は右手の人差し指を立てて軽く振り、両手を頭の高さまで上げながら前へと進んだ。
「え、ちょっ!? 颯人さんッ!?」
「何してんだよペテン師ッ!」
「奏、颯人さんは……」
「落ち着け。大丈夫、颯人を信じろ」
奏達が見守る前で、颯人はゆっくりとだが村へと入り男達の方へ近づいていく。一見無防備に近付いてくる颯人に、しかし男は警戒してアルカノイズの制御装置を見せつけるようにしながら彼に止まるよう警告する。
「おい止まれッ!? 聞こえなかったのか、下手な真似したらこいつらがどうなるか……!?」
「んな何度も言われなくても分かってるよ。良いから落ち着けって。大体ホールドアップしてる俺に何が出来るってんだ?」
確かに言われる通り、颯人は手に何も持っておらず両手を頭の高さに上げている。この状態で彼に何か出来るとは思えず、管理者の男は束の間判断を迷った。
その心の隙を颯人は見逃さない。
「今の俺に出来る事なんて、この程度だぜ?」
そう言った次の瞬間、颯人が少し手を動かすと爆竹が弾けるような音と共にスーツの袖から紙吹雪が飛び出し管理者の男の目を引いた。
男の目が紙吹雪に向いた事を見ると、颯人はそいつの”後ろ”に目で合図を送る。
すると男の背後からサッカーボールが飛び、男の後頭部に直撃し人質となっている少女から手を放した。
「ぐおっ!?」
サッカーボールを蹴ったのはここまで颯人達を案内したステファンだった。彼は隙を見て管理者の後ろに回り込んでいたのだ。颯人はそれに気付くと、彼が動きやすいよう自分に注意を向けさせたのである。
ステファンが人質を助ける為とは言え危険な行動をした瞬間、村人の中から彼の名を呼ぶ声が響いた。
「ステファンッ!?」
「え?」
1人の女性がステファンの名を呼ぶ。それを聞いたクリスは聞き覚えのある声に一瞬意識をそちらに持っていかれたが、ステファンが人質となっていた少女を連れて逃げたことでそんな事に構っていられなくなる。
「奏、立花ッ!」
「はい!」
「おうっ!」
装者達は素早くシンフォギアを纏い、村人を囲んでいるアルカノイズ
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