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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第151話:神の再現
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るがどうしても上手くいかない。まるで見えない壁にぶつかっているかのように、LiNKERの改良が遅々として進まないのだ。
その事を歯痒く思わずにはいられない。
そんな了子に、弦十郎は励ます様に肩を叩いた。
「そう気に病むな。現状でも了子君のお陰で我々は戦えているんだ。完璧とは言えなくとも、君の事を力不足だ等と思う者はここには居ない」
「弦十郎君……ゴメン、ちょっとナーバスになってたみたい」
「気にするな。今は信じよう、仲間達を……」
「ガルドはともかくとして……2人共、大丈夫?」
「えぇ!」
「後は私達に……!」
「任せるデスッ!」
ガルドと共に前に出るマリア達。3人のシンフォギア装者を、サンジェルマン達は岩場の上から見下ろす。
「出てきたか、シンフォギア」
「漸く会えたわね、パヴァリア光明結社! 今度は何を企んでいるのッ!」
パヴァリア光明結社はフロンティア事変にてナスターシャ教授と接触を図っている。マリア達も知らぬ存在ではない、因縁の様な物があった。それもあってか、この戦いに掛ける意気込みが違う。
そのマリアからの問いに対し、サンジェルマンは毅然とした態度で答えた。
「革命よ! 紡ぐべき人の歴史の奪還こそが、積年の本懐ッ!」
サンジェルマンの宣言を合図に、巨大な蛇……ヨナルデパズトーリが動き出す。咆哮と共にマリア達を丸呑みにしようと大きく口を開けてきたのを、マリアが短剣で懐に入り素早く切り刻む。
これがアルカノイズであれば容易く細切れにされていたのであろうが、あろうことか奴はまるで効いた様子を見せなかった。斬撃の威力を弾き返した様な光景に、マリアも僅かに動揺を隠せない。
「あぁっ!?」
「攻撃が効いてないデスッ!?」
下で見ていた切歌達もその光景に驚愕するが、ヨナルデパズトーリがそのまま彼女らに襲い掛かって来たので切歌と調は朔也とあおいを抱えてその場を退避。ガルドは逆に前に出て、高出力の砲撃で迎え撃った。
「今度は足場が固いんでな……コイツでどうだ!」
〈キャモナ! シューティング! シェイクハンズ! ファイアー!〉
炎属性の砲撃が食らい付こうと突撃してくるヨナルデパズトーリに直撃する。並大抵の敵であれば黒焦げどころか消し炭に出来るだろう一撃。しかし奴は、攻撃の軌道が逸れただけで体には傷一つ付いた様子がなかった。
「嘘だろっ!?」
キャスターガンランスの砲撃は、ウィザーソードガンのガンモードとは比べ物にならない威力を持つ。その最大出力の砲撃を喰らっておきながら、無傷と言うのが信じられない。
しかし彼らの抵抗はサンジェルマン達にとっても煩わしいものなのか、プレラーティがアルカノイズを追加で召喚し始めた。
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