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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その二十三

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「国家もっと言えば市民とです」
「テロリストの戦いですね」
「これは海賊達との戦いと同じで」
「戦争とはまた違いますね」
「犯罪組織の殲滅ですね」
「そうしたものであり」
 そうしてというのだ。
「戦争とはまた違う戦いであり」
「経済活動が阻害されるものでも」
「戦争のそれとは違う」
「その対処の仕方にしても」
「ですからテロリストは置きます」
 勿論海賊もだ、八条は今話しているのは国家同士の戦争や内乱のことであるのでそれは避けたのだ。
「国家内の独立運動もどうしてもというのなら」
「連合では新国家の建国が認められています」
「新たな星系、中央政府が定めたそこに移住してです」
「そこで生きればいいですから」
「それで終わりですね」
「シオンの地を求めるのなら」
 かつてのイスラエルの様にというのだ。
「もうそれはです」
「そこの土を持っていくか」
「その土地を持って行って」
「星系に移してもらう」
「そうしてもらいますね」
「そうです、イスラエルもです」
 この国もというのだ。
「そうしていますし」
「シオンの地を新たな領地に移し」
「そうしてそこから国家運営をはじめましたね」
「そのイスラエルの様に」
「こだわりのある地は」
「それは移してもらって」
 元の場所から新たな星系にだ。
「やってもらうだけです」
「左様ですね」
「既にエウロパがそうしていますし」
「マウリアもインド亜大陸をそうしました」
「その抜けた場所には新たな大地をもうけましたが」
「そうしたこともありましたね」
「そうです、こうした我儘は通る時代です」
 技術の革新によってだ。
「だからいいですが」
「それでもですね」
「それ以上の我儘は」
「新国家建国の時でも」
「我慢してもらいますね」
「そうです、新国家建国の際は数多くの星系も提供されます」
 銀河系の何千億もの星系の中からだ、尚ロシアは建国当初に中央政府から何百万もの星系を領土として定められ今も連合最大の星系数を誇っている。
「一つの惑星に住める人口を十億として」
「星系に幾つもの惑星があります」
「衛星もです」
「住もうと思えば一つの星系に百億は済めます」
「可能な数字ではあります」
「そして新国家には少なくとも百の星系が提供されます」
 銀河系の何千億もの星系からだ。
「人口に応じてですが」
「百あれば一兆の人口は普通に養えます」
「そうした計算です」
「連合の今の人口の四分の一です」
「それでは問題はないですね」
「銀河系の広大さを思えば」 
 連合は銀河系の大半を領土にしている、銀河系中央部に進出して久しく現時点で二千億もの星系を領有している。
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