第154話
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同日、AM9:20――――――
エリオット達が帝都への潜入の為に地下道に突入したその頃、メンフィル帝国の戦艦―――――”ヴァリアント”とレボリューション、カレイジャス、そして肆、伍、玖、拾壱の4機の”メルカパ”が帝都上空に浮かんでいる巨大な浮遊要塞にして”裏の最終決戦の地”――――――”幻想機動要塞(トゥアハ=デ=ダナーン)”へと向かい、ヴァリアントとレボリューションが空中要塞に着陸した。着陸した戦艦と飛行艇からはメンフィル帝国軍やリィン達が現れてそれぞれ出陣の準備を開始していた。
〜幻想機動要塞〜
「…………………………」
周囲を見回したリィンは目を伏せて黙り込み
「今頃地上では”表の最終決戦”が始まり、激戦が繰り広げられているだろうな。」
「はい。殿下達は”先鋒軍”に帝都を守る”第四”に戦闘前に3度の降伏を促す事を指示されていましたが………残念ではありますが、”今の第四はどのような劣勢な状況であろうと、総指揮権を持つオズボーン元宰相が討たれるまで最後の一兵になっても抵抗し続ける意思は固い”でしょうから、”表の最終決戦”の結果は帝都に潜入する”紅き翼”のメンバー次第になるかと。」
静かな表情で呟いたディミトリの推測にミュゼは頷いて答えた。
「しかし何だかんだ言って、灰獅子隊が全員揃って同じ目的に挑むのはこれが初めてになるよな?」
「そうね。灰獅子隊を結成して以降は作戦の関係で、それぞれ別動隊に分かれて行動していたものね。」
苦笑しながら呟いたクロードの言葉にエーデルガルトは静かな表情で頷いて答え
「それにしても、灰獅子隊結成時はまさか私達が”世界大戦の真の最終決戦に挑む立場”になる事もそうですが、私達の将来も想像できませんでしたね。」
「それと僕達メンフィル軍以外の関係者――――――ルシエル殿達が仲間になって、今後も様々な形で協力し合う関係になった事もだね。」
「しかも全て”灰獅子隊の結成を考えたセシリア教官の想定通りの展開になっている”から、改めて私達の担当教官の凄さを思い知ったね。」
「ええ。ですが、最終決戦の相手が相手ですから、幾らこちらが優勢の状況であろうとも、気を抜ける相手ではありませんから、教官の教えの一つである”どれだけ優勢な状況であろうとも、決して気を抜くな”も必ず守りましょう。」
「相手はかつてのエレボニアの大英雄にして世界を”終焉”に導こうとしている”全ての元凶”……私達の全身全霊を持って挑まなければならない相手ですね。」
「そこに加えて”死兵”と化した”氷の乙女”率いる鉄道憲兵隊も間違いなく阻んでくるだろうから、最終決戦の場に辿り着く前の”前哨戦”も決して油断で
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