第154話
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頷いて答えたクレア少佐が一瞬目を閉じて目を見開くとクレア少佐の目に魔法陣が顕現し、更にクレア少佐を含めた鉄道憲兵隊達の足元から漆黒の瘴気が現れた。
「あれは………」
「フフ、なるほど。どうやら言葉通り、彼女達はこの幻想要塞そのものと連動しているようだね。」
クレア少佐達の様子を見て何かに気づいたクロガネは驚き、シズナは興味ありげな様子でクレア少佐達を見つめてクレア少佐達の状態を分析した。
「私達を乗り越えない限り、幻想要塞の道は開けないでしょう。ですから遠慮はいりません。そちらの全戦力の投入もそうですが、騎神や機甲兵もどうぞご自由に。………私達を圧倒しつつ斃せば火口の役目も弱められるでしょうから。」
「少佐……」
「どうしてそこまで……」
クレア少佐の覚悟を知ったアルティナとセレーネは辛そうな表情でクレア少佐を見つめた。
「………わかりました。――――――これより、鉄道憲兵隊の制圧を開始する!ルシエル!」
「はい!エーデルガルト隊、ドゥドゥー隊、カイル隊は防御陣形で前に!リシテア隊とドロテア隊は支援魔法で重装兵達の防御を更に固めなさい!アメリア隊、クロード隊は援護射撃を行いなさい!」
「イエス・マム!!」
クレア少佐の決意を知ってクレア少佐達と戦う事を決意したリィンは号令をかけた後ルシエルに声をかけ、声をかけられたルシエルは指示を出し始め
「鉄道憲兵隊、戦闘開始!例えどれ程の強敵であろうとも、鉄道憲兵隊――――――いえ、”エレボニア帝国軍の意地”を彼らに示してあげなさい!」
「イエス・マム!!」
対するクレア少佐も号令をかけてリィン達との戦闘を開始した。
〜カレイジャス・ブリッジ〜
「クレア………」
「打合せ通り、リィン様達は最初は防御主体の戦術で迎撃して下さっていますわね。」
「ああ……だが、氷の乙女率いる鉄道憲兵隊相手に防御主体の戦術がいつまでも通じない事はリィン達もわかっているだろうから、早急に俺達が氷の乙女との勝負をつけないとリィン達は攻勢に出て鉄道憲兵隊を”虐殺”といってもおかしくない圧倒的な力で殲滅するだろうな。」
「ただでさえ灰獅子隊の面々はリィン君も含めてこの戦争で大きく成長してとんでもない使い手揃いになったのに、そこに加えてかつてドライケルス帝を支えた二人にリフィア殿下達、そして”黄金の羅刹”であるオーレリア将軍まで加勢しているんだから、リィン君達がその気になれば冗談抜きでクレア少佐達を圧倒して殲滅できるだろうねぇ。」
「そんなこと、私達が絶対にさせる訳にはいきません……!」
「はい……!これ以上の犠牲者を出さない為にも絶対に僕達の手でクレア少佐を止めましょう……!
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