第154話
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情で推測を口にし、ローゼリアは複雑そうな表情でクレア少佐達を見つめて嘆きの言葉を口にした。
「……貴女達も既に状況は理解しているとは思いますが、一応投降宣告だけは行っておきます。―――ハーケン平原での”大戦”後、リベールにて開催された”西ゼムリア通商会議”でエレボニアの代表者として参加なされたセドリック皇太子殿下並びにオリヴァルト皇子殿下がこの世界大戦でのエレボニアの敗戦を正式に認め、メンフィル・クロスベル連合並びにリベールが要求した賠償内容を全面的に承諾する代わりに各国がエレボニアとの和解をするという形でこの世界大戦は既に終結する事が決定し、この事実は無事手術を終えられたユーゲント皇帝陛下にも伝えられ、ユーゲント皇帝陛下もその事実を受け入れました。また、”旧エレボニア政府”の代表者であるオズボーン宰相はレーグニッツ知事閣下を代表とする”新エレボニア政府”並びにアルノール皇家全員の権限によって既にその地位は剥奪され、更にエレボニアを含めた各国のVIP達全員の総意によっててS級テロリスト認定されています。既に貴女達の指揮権を失い、祖国――――――いえ、世界に仇名すテロリストであるギリアス・オズボーンに貴女達がこれ以上従う必要はありません。――――――直ちに武器を捨て、投降してください。双方これ以上の犠牲者を出す事はユーゲント皇帝陛下達は心から望んでいなく、投降すれば貴女達の身の安全を保証するとの事です。」
「リィンさんの仰る通り、どうか投降してください、クレアさん!内戦とこの世界大戦で疲弊したエレボニアを立て直す為にも、貴女達の協力も必要なのですわ!」
「姫様……」
リィンのクレア少佐達に向けた宣告に続くようにアルフィンも懇願するような表情でクレア少佐達に投降を促し、アルフィンの様子をエリスは辛そうな表情で見つめていた。
「お二人とも、こんな状況になってもなお、私達を気遣って頂いた事、心より感謝致します。――――――ですが、”これ”が私の……いえ、”私とレクターさんの最後の役目”でもあるのです。」
「”リーヴェルト少佐とアランドール少佐の最後の役目”とは一体……」
「恐らくは帝国の呪いと連動した因果律の制御者にして番人………”黄昏”というお伽噺が割り当てた斃される前提の守護者を務める事なのでしょう。」
クレア少佐の話を聞いてある部分が気になったクルトの疑問に対してミュゼが自身の推測を答えた。
「はい、それが私とレクターさんの”最後の役目”でした。大戦によって燃え盛る闘争の焔と要塞を連動させる火口……最も、霊脈が遮断されるというイレギュラーによってその”最後の役目”もどこまで果たせるかわかりませんが………そう易々と斃されるつもりはありません。」
ミュゼの推測に
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