第154話
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れだけだ。……誰も死ぬな!誰一人欠ける事なくみんなでこの大戦を乗り越えた先にある未来を共に歩む為にも、最後まで油断せず、もてる力の全てをだしきって……この世界大戦に終止符を打とう!――――――絶対に誰も死なさずに勝つぞ!」
「オオオオオオオオォォォォォォォォオオオオオオオオ――――――ッ!!」
神剣アイドスを天へと掲げたリィンの大号令に対してその場にいる全員はそれぞれの武器を天へと掲げて力強い答えを口にした。
「作戦開始!全軍、幻想機動要塞の攻略を開始せよっ!!」
「オオオオオオオオオォォォォォォォォオオオオオオオオオ――――――ッ!!」
そして神剣を自分達が進む先へと向けたリィンの力強い号令に答えたその場にいる全員は幻想機動要塞の攻略を開始した。
時折道を阻む魔獣や人形兵器、幻獣は今まで戦ってきたのとは比べ物にならないくらい強さを持っていたが、大戦を乗り越えた事で大きく成長し、更に連携力も高まったリィン達灰獅子隊に加えて達人クラスばかりの協力者達、そして精強なメンフィル軍でも精鋭を誇るリフィア皇女親衛隊にとっては大した脅威ではなく、リィン達は協力して破竹の勢いで要塞を攻略し続けて行くとクレア少佐率いる鉄道憲兵隊が迎撃態勢を取ってリィン達を待ち構えていた。
「―――――お待ちしておりました、皆さん。」
「あの方は……」
「クレア少佐……」
リィン達と対峙したクレア少佐は静かな表情で呟いてリィン達を見つめ、クレア少佐を目にしたアルフィンとセレーネはそれぞれ複雑そうな表情を浮かべ
「戦力は明らかにそちらが劣勢になる事は貴女なら簡単に想定できたでしょうに、罠や策も用意せず正面衝突で決着をつけようとするとは、随分と貴女らしくありませんね、クレアさん。」
「ヴァンダイク元帥閣下を始めとした多くの将校たちに加えて戦力の大半まで失ってしまった今の状況で小細工等無意味ですし………それに今のリィンさん達に小細工をすれば、逆にその小細工を利用される可能性の方が高かったですし……何よりも、宰相閣下と運命を共にすると決めた彼らの最後の贐の為にもエレボニア帝国軍の一員として誇れる最後の意地を示す戦いにしたいのです。」
「”エレボニア帝国軍の一員として誇れる最後の意地を示す戦いにしたい”という事は……」
「――――――やはり降伏の意志は一切ないようですね。」
「主に殉じて死に急ぐ馬鹿者共が………祖国を敗戦による衰退へと追いやってしまった事に責任を感じているのならば、何故生きて償う事ではなく死んで償う事を選ぶのじゃ……」
リィンの指摘に対してクレア少佐の答えを聞いてある事を察したデュバリィは真剣な表情を浮かべ、リアンヌは静かな表
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