第154話
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きん。」
それぞれ静かな笑みを浮かべて呟いたイングリットとフランツの言葉に続くようにアメリアは苦笑しながら答え、ステラ、リシテア、ドゥドゥーはそれぞれ表情を引き締めて仲間達に忠告した。
「やれやれ、お前達、揃いも揃って固くなりすぎだぜ。昔の黒獅子の学級ならともかく、今のお前達にはお前達一番の出世頭でもある後輩将軍殿の性格のお陰で”天使”に”飛天魔”、”魔神”に加えて”女神”まで味方にいるんだぜ?しかもそこに”化物”揃いのメンフィル(うち)の将軍や皇族の中でもトップクラスの化物のゼルギウス将軍閣下とシグルーン中将閣下、リフィア皇女殿下にエレボニアの二大武門を極めるみたいなまさに化物じみた偉業を成した”黄金の羅刹”、リウイ陛下達と同じ”メンフィルの生ける伝説”にしてエレボニアにとっても俺達がこれから挑む相手と並ぶ”大英雄”が加勢してくれている上、最後の戦いではこの世界にとっては唯一神でもある”空の女神”もそうだがリウイ陛下達すらも超える実力の持ち主のあの”神殺し”やその仲間達も加勢してくれるって話なんだから、相手に対してこっちは”優勢”どころか”戦力過剰”と言っても同然の状態なんだから、いつも通りのゆる〜い空気で行こうぜ?」
「いつも弛んでいるのは貴様だけだ。こんな時くらい、まともな声援を送る事ができないのか、貴様は。」
「しかも最初からリフィア皇女殿下達もそうだが、我が国の所属ではない協力者の方達任せのその考えは幾ら何でもどうかと思うぞ。」
「全く……君がリィン達の緊張を解そうとしている事は私達も理解しているが、もう少しマシな言い方ができないのか、君は。」
「フフッ、だけどフォルデ君らしい言い方だからこそ、最終決戦で緊張しているリィン君達も”いつも通りの空気”になれるのだと思うわよ。」
溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべて声をかけたフォルデの言葉にリィン達がそれぞれ冷や汗をかいて脱力している中カイルは顔に青筋を立ててフォルデに指摘し、それぞれ呆れた表情で呟いたローレンツとフェルディナントにドロテアは微笑みながら答えた。
「ハハ……確かにフォルデ先輩の仰る通り、今の俺達には心強い仲間がたくさんいますね。」
一方リィンは苦笑した後プリネ達――――――黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身の者達以外の面々を見回した。
「わたくしはお兄様のパートナードラゴンとして……そしてお兄様と共にいる唯一の”Z組”の一員として、いつまでもお兄様達を支えますわ。」
「内戦では何の御力にもなれませんでしたが、この戦争は最後まで兄様の妹として、その背中を守り、支えます……!」
「私も姉様と同じです。そして全てが終わった後、父様達に私達は誰一人欠ける事なく乗り越える事がで
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