第九十七話 東京のお盆その三
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「それは普通のお酒も同じよ」
「過ぎたら毒になるってことね」
「そういうことよ、だから溺れて」
そうなってというのだ。
「飲み過ぎないことよ」
「幾ら酔うのがよくても」
「ええ、肝臓とか壊して脳梗塞や糖尿病や痛風の原因にもなるからね」
「糖尿病もあるのね」
「日本酒とか糖分多いでしょ」
母はこのことを話した。
「あとビールはプリン体でね」
「痛風の原因になるのね」
「それぞれのお酒でそうしたことがあるから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「飲み過ぎないことね」
「それで身体壊したら」
「元も子もないわね」
「そうよ、上杉謙信さんなんかね」
「ああ、あの人有名よね」
咲もこの戦国大名の名前を聞いてすぐにはっとなって言った。
「毎晩凄く飲んでたのよね」
「お酒が大好きでね」
「それで毎晩縁側に座って」
「夜の景色を楽しみながらね」
そのうえであったという。
「お塩や梅干しやお味噌を肴にね」
「飲んでいて」
「その結果脳出血でね」
「倒れてね」
「そのままだったのよ」
「明らかにお酒のせいね」
「一回倒れて」
そうなったことも歴史に書かれている。
「それでね」
「二度目で遂にだったのね」
「ええ、お酒にね」
「毎晩肴にお塩とかって」
「塩分も問題でしょ」
「とんでもない食生活よね」
咲から見てもだ。
「それって」
「だからよ」
「倒れたのね」
「ええ、毎晩物凄く飲んでると」
「そうなるのね」
「だから気をつけないといけないのよ」
「おつまみも食べるし」
酒を飲むとどうしてもこちらとなる、むしろこちらを楽しむという人も多いのではなかろうか。
「余計になのね」
「お酒には注意よ」
「そうなるのね」
「そういうことよ」
「お酒も怖いのね」
「だからお父さんもこれでも注意しているんだ」
父も言ってきた。
「お酒にはな」
「そうしてるのね」
「飲まない日だってあるしな」
そうした日もというのだ。
「それに日本酒やビールあまり飲んでいないな」
「ワインとかウイスキーとか」
「焼酎とかが多いだろ」
「そういえばね」
「糖尿病や痛風になると怖いからな」
一度なってしまうと、というのだ。
「それでなんだ」
「気をつけてるのね」
「飲むお酒の種類もな」
「飲むにしても」
「飲むならワインにしている人も多いんだ」
実際にというのだ。
「一番健康にいいからな」
「明治帝もそうよね」
「あの方は日本酒がお好きでな」
「糖尿病になられて」
「お医者さんに言われてだ」
そしてというのだ。
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