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博士の挑戦状
第三十七話

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                 第三十七話  返事が来て
 博士は今田先生と今日子先生の返事が届いたのを見て言った。
「よいぞよいぞ」
「お返事来たんですか」
「うむ、受けてくれる」
「それは何よりですね」
「では勝負の時になればな」
 博士は小田切君に話した。
「思う存分じゃ」
「楽しむんですね」
「そうするとする」
「それでそれまでは」
「今日はちょっと広島に行ってじゃ」
 そうしてと言うのだった。
「そのうえでな」
「広島っていうとヤクザ屋さんですね」
「そのヤクザ屋さんを何人かじゃ」
「殺すんですね」
「ヤクザ屋さん狩りをな」
 それをというのだ。
「行って来る」
「そうですか」
「それでお好み焼きもな」
「ああ、あれお好み焼きじゃないですよ」
 小田切君は広島のお好み焼きと聞いてこう返した。
「あちらも美味しいですが」
「それでもか」
「あれは広島焼きで」
 それでというのだ。
「お好み焼きはあくまで、です」
「大阪か」
「そうですよ、あっちはです」
「広島焼きか」
「そうですよ」
「そこは関西人のこだわりじゃな」
「そもそも博士だって」
 他ならぬ博士自身もというのだ。
「この研究所神戸にありますよ」
「関西じゃな」
「ですからお好み焼きではです」
「大阪か」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「そこで博士がそう言われたのは残念です」
「そうか」
「はい、しかし広島に行かれて」
「ヤクザ屋さん狩りをしてな」
 そしてというのだ。
「広島焼きと言うぞ」
「それを召し上がられますか」
「他の広島の名物に瀬戸内の海の幸もな」
 こう言ってだった。
 博士は実際に広島に行った、そうしてそこでヤクザ屋さん達を殺して料理も楽しんできたのだった。


第三十七話   完


                 2023・2・17
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