第三十六章
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た。
「大丈夫だ」
「あまりそうは見えないがな」
「いや、いける」
「おめえ等は無理かな」
海堂と長田を見て乾は言った。見れば彼等は片膝をついて肩で息をしていた。
「木場と一緒にここに残れ」
「馬鹿言ってるんじゃねえぜ」
海堂は人の姿に戻っていた。その姿で乾に対して言う。
「俺だってなあ、ここまで来て・・・・・・うっ」
左肩を押さえる。顔が苦悶で蹲る。
「海堂さん・・・・・・うっ」
長田は腹を。二人の傷はそれぞれかなり深かった。
「木場、二人を頼む」
乾は木場に対して声をかけた。
「こっちにもライオトルーパーが流れてくるかも知れないからな」
「わかったよ」
「ああ。草加」
最後に草加に声をかけた。彼もかなりのダメージを受けているようだった。足元がおぼつかなかった。
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