第三十五章
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させた。それがまず村上を退ける。
「むうっ!」
「これで!」
村上がのけぞった一瞬の隙を逃さない。そのまま攻撃に入る。
剣から光を出す。今その刃で村上を切り裂いた。
「うおおおおおおおっ!」
村上を青白い炎が包む。同時にオーガの紋章が現われた。
「くっ、ここまでやるとは」
村上は人間の姿に戻って木場を見据えてきた。彼はまだ目を死なせてはいない。
「貴方の力かオーガの力か」
「俺の力でもオーガの力でもない」
木場は村上の言葉に応えて言う。
「これが人間の力だ。オルフェノクの力と同じなんだ」
「人間とオルフェノクは同じですか」
「姿を変えられるだけだ」
木場はまた言う。
「それだけなんだ。その心は同じなんだから」
「ふふふ、貴方はそういう考えになったのですか」
村上は彼の言葉に笑う。しかしそれを聞いても木場は動じない。
「だから俺はもう迷わない。結花のことも乾君のことも」
「ならばいいでしょう」
村上はその言葉を打ち消さなかった。だからといって彼はそれを肯定もしないが。
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