第83話 鉄機隊
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てられた果たし状だった。
「絶対罠じゃん、これ書いた奴馬鹿だよ」
「うん、私でももう少し考えて書くぞ」
あまりにもストレートすぎる果たし状にフィーとラウラが呆れた表情でそう言った。
「というかまたお前かよ」
「なんですか、その顔は?俺だって好きで指名されている訳じゃないんですけど」
アガットさんに呆れた目で見られたので抗議した。
「でもどうするのこれ?多分結社だと思うけど絶対罠だよね?」
「うーん、普通なら全員で向かう所だけど下手に要求を断ったら何かしてくるかもしれないのよね」
姉弟子はこの果たし状は結社が送ったものだという、まあその可能性は高いだろう。だがエステルの言う通り要求を呑まなかったら何か起こす可能性もある。
「それなら私が魔術で姿を見えないようにできます。それでリィンさん以外のメンバーを待機させて様子を伺うのはどうでしょうか?」
「えっ、そんなことが出来るの!?」
エマの魔術の力にエステルが驚いた様子を見せる。仮に罠だとしてもこれなら対処できそうだな。
「はい。ただ私を含めて3人しか効果はありません」
「ならクラウゼルを含めた4人をそっちに向かわせて残りは……」
「大変だ!エルベ離宮近くの街道に魔獣の群れが……!軍も対応しているんだが見た事もない魔獣で強いんだ!遊撃士も手を貸してくれ!」
「あんですって!?」
エマの4人までと言う言葉にアガットさんがメンバーを選出しようとする、だがそこに王国軍の兵士が一人現れて魔獣が出た上に苦戦しているから手を貸してほしいと言ってきた。
「時間がないな。リィン、俺達はこっちを対応するからお前はメンバーを選べ!」
「分かりました!」
魔獣の群れは複数あるようでそれぞれが分かれて迎撃に向かうようだ。俺はジンさんの指示通りメンバーを選ぶ。
俺は立候補したフィー、ラウラ、エマ、そして最後にクローゼさんを連れてグランセル城に向かった。
クローゼさんが事情を話してくれたおかげでスムーズに許可が下りて地下に向かえるようになった。
「敵の正体が分からない以上この先は危険です、クローゼさんはここにいてください」
「……分かりました、どうかお気をつけて」
敵の勢力や罠を考えるとクローゼさんも連れて行くのは危険すぎると判断した俺は彼女にそう伝えた。クローゼさんは素直に頷いて俺達の無事を祈る言葉を送ってくれる。
そして俺はフィー、ラウラ、エマを連れて地下の遺跡に向かった。
「……またあそこに向かうのか」
「どうしたんですか、リィンさん?」
「いや、苦い敗北の思い出があってな」
心配そうに顔を覗き込んできたエ
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