第83話 鉄機隊
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の仕業?」
「いやもしかしたら脅迫状を送った人間が雇った刺客かもしれねえぞ、ウロチョロ嗅ぎまわっている俺達を脅す為かもな」
エステルは結社の仕業を考えたようだがアガットさんの言う事にも可能性があるな。
「先程届いた情報なんですが黒い装備で武装した集団がボースの方で複数見られたとシェラザードさんから報告がありました」
「えっ、シェラ姉が?」
エルナンさんからシェラザードさんから情報を送ってもらったと聞いてエステルが笑みを浮かべた。どうやら無事に調査を進めれているみたいだな。
「でもその黒い装備をした集団って……」
「ええ、特務兵の残党である可能性があります。実際その集団が付けていた装備や武器は特務兵が使っていたものと一致しますから」
クローゼさんは集団に覚えがあるらしくエルナンさんは答えを話した。
特務兵……かつてクーデターを企てたリシャール大佐が率いた組織の事だ。リシャール大佐は捕まったが一部のメンバーが逃げ出して今も逃亡している。
「もしかしたらその特務兵が脅迫状の犯人なんじゃないかな?彼らからすれば帝国と仲良くしようとする条約なんて嫌なだけだと思うけど……」
「可能性はあるが断定はできないな、れっきとした証拠がない」
「うぅ……良い推理だと思ったんだけどなぁ」
姉弟子は特務兵が犯人だと言ったがジンさんに証拠が無いと言われて落ち込んだ。確かに怪しいがこれに関しては容疑者が多すぎる、ジンさんの言う通り今の段階で決めつけるのは危険だ。
「じゃああたし達もボースに向かった方が良いのかしら?」
「いえ、陽動の可能性もあります。そちらの方は軍にお任せして私達はグランセルで警戒をしていた方が良いでしょう」
エステルは自分達もボースに向かった方が良いのかと聞くとエルナンさんは陽動の可能性も考慮してここに残ってくれと返した。
「あ、あの〜……」
「どうかされましたか?」
そんな時だった、ギルドに若い女性が入ってきたんだ。格好からしてグランセルの市民だな。
「実はつい先ほど北町区の辺りで女性からこの手紙をギルドに届けてほしいと言われて……」
「手紙ですか?」
女性は手紙を預かっていると言いエルナンさんに渡した。
「……これは」
「エルナンさん、何が書いてあるの?」
「実際に見てください」
エルナンさんから渡された手紙をエステルは読み始める。
「えっと……『リィン・クラウゼルへ、貴方に決闘を申し込みますわ。今日中にグランセル城の地下にある遺跡に一人で来なさい。絶対に来なさい、いいですわね?』……これって果たし状じゃない!?」
エステルが呼んだ手紙の内容は俺にあ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ