第三十四章
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「その言葉をさ」
「うおおおおおおっ!」
「ワンパターンだね」
向かってきた草加を左手で軽く払う。
「その程度じゃ僕は倒せないよ」
「じゃあな」
草加は倒れながら彼に言う。
「これはどうだっ!」
倒れる瞬間に両手で地面を撃つ。それで態勢を戻しそのまま北崎に向かう。蹴りとカイザガンの一撃を浴びせる。
「なっ!?」
「これで決めてやる!」
草加はさらに攻撃を仕掛ける。今の奇襲で態勢を崩した北崎にポインターで照準を合わせる。だがそれは的確に急所を狙っていた。
照準はこめかみに当てていた。左側面から奇襲を当てて北崎の右に出ていた。そこから右のこめかみに照準を当てていたのだ。
態勢を崩した北崎の一瞬の隙をついていた。草加は彼が持っている力の極限まで使ってそこまで手順を踏んでいた。そのうえで彼は最後の勝負に出た。
跳ぶ。両足でゴルトスマッシュを放とうとする。北崎はまだ態勢を崩している。そこに一撃を浴びせた。
それは他の三人が攻撃を浴びせたのと同時であった。北崎にはカイザの、澤田にはデルタの紋章が浮かんでいた。北崎、ジェイ、影山には青白い炎が、澤田には赤い炎が浮かんでいた。それはオルフェノクにとって死の証であった。
四人は一旦人間の姿になった。その姿でそれぞれの相手を見やってきた。
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