暁 〜小説投稿サイト〜
超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百八話 文化祭 その10
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
第三百八話 文化祭 その10
『パブリックブレイク現象』とは。
ストレスの積み重ねによって、普通の社会人がある日、突然、発狂して怪物や異能者になってしまう現象の事である。
政府は、このパブリックブレイク現象で怪物もしくは、異能者になってしまった人間を、『パブリックモンスター』と命名した。

竹田と『K国』のテロリスト・チュンシクのデートを遠くから見守る俺と部長と副部長。
文化祭の出し物にも目もくれず、屋上に向かった二人を見て、部長が突然持論を展開しまくってセッ●ス?と騒ぎ始める。
そして、そのノリに便乗した俺は部長に裏切られ、屋上のベンチで話している竹田とチュンシクに目を向ける。
「竹田君は、今のこの世の中をどう思う?」
「世の中?ああ、うん、なんかパブリックブレイク現象のせいで、たぶんもうすぐ、人類が絶滅しちゃう的な話ならよく聞くけど、うん、よくわからん」
「私はね、この世界がキライ」
「なんで?」
「この世界のありとあらゆるものが『お金』で成立してるからよ、愛も物も食料も、お金があれば全部手に入る。それは逆に、お金がないと、この世界ではなにも手に入れることができないってこと、こんな不条理な世の中を勝手に押し付けて私を捨てた両親を私は絶対に許さない...」
「親に捨てられたの?」
「うん、私が異能者タイプのパブリックモンスターであることを知った両親は、私を軍に売ったの、それからはもう訓練の日々よ...私達が頑張っても、どうせ人類は絶滅するのにね...ホントバカみたい...おまけに私たちのK国は発展途上国だから、ごはんも全然食べられない、だからね、最後ぐらいは男の子と恋愛してみたかったのよ」
「なんか、色々と大変なんだね、でもその最後の相手が俺でいいの?」
「いいわよ、別に、どうせ、パブリックモンスターと付き合ってくれる男なんているわけないし、君も、怖くなったのなら、ここから逃げてもいいのよ」
「わかるよ、その気持ち。俺もこんな見た目だからさ、みんなにモンスター扱いされてる、それで、気付いたんだ、俺このままだと一生、女と付き合えないまま死ぬんだなって...だから俺はやけになって出会い系サイトに登録して、君を金で買った。もう女と付き合えればなんでもいいってね」
「なんか似てるわね、私達」
「似てないよ、チュンシクは俺と違ってとても見た目がまともだ、それに美人だし...」
「美人でもパブリックモンスターよ、一生、差別の対象として生きていかなくちゃならない...」
「俺の知り合いに山神ムサシって奴がいるんだ、ムサシに頼めば、パブリックモンスターから人間に戻れるかも!」
「いいの?人間に戻ったら竹田君みたいなブスなんて見捨てて、イケメンの彼氏つくっちゃうわよ」
「いいよ、別に、俺、本当はわかってる、出会い系サイトに登録し
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ