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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第七話 え!?パパが盗られちゃう!?こうなったら……byなのは
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がする。


「私を見てくれないパパなんて大嫌い!!」

「見ないなんて事はない。俺はなのはも好きなんだ」

「いやいやいやいや!!大っ嫌い!!パパなんて」


 なのはが俺に何かを言う前に、リンディがなのはの頬を叩いた。

 それからそっと、なのはを抱きしめた。

 なのはは混乱しており、今の状態では碌に話も出来ない状態だった。


「落ち着いて、なのは」


 リンディが優しく名前を呼ぶ。もう、他人ではなく、家族かの様に話をする。

 
「ごめんさい。でも、これだけは言わせてね」


 リンディはなのはを抱き寄せて、自分の身体でなのはを包むように優しく抱いた。

 すると、なのはも少しは落ち着いたらしく、話を聞くようにはなった。

 ここで一言、女ってスゲー。


「私となのはのパパは結婚するの、絶対にね」


 絶対なんですね。
 俺が話してた、もしもの話が崩れ去ったみたいです。

 
「だから、勝負しましょ」

「勝負?」


 勝負?
 っておい、相手は5歳で貴女は大人の30歳でしょうが!

 
「(言っとくけど、念話で聞こえてるから)」

「(サーセン)」


 なのはは不思議そうな顔をしている。


「そう、どちらがパパに相応しいかよ」


 リンディはなのはを自分と目が合うように、じっとなのはを見つめた。

 なのはもリンディの事を見つめている。


「わかったの!絶対勝つの!」

「ふふ、私も負けないわよ」


 え?

 さっきまでの空気どこ行った?
 暗い空気が行方不明に!?

 と、先程までの家の空気がなくなり、二人の熱く燃える空気だけがあった。


「でも、パパに嫌いって言った事を謝りなさい」


 ちょっと怒った表情でなのはに強く言うリンディ。

 なのはは、此方に向いて頭をぺこりと下げた。


「パパ、嫌いなんて言ってごめんさい。私は、パパが世界で一番大好きなの!!」

 
 そう言って、俺の胸に飛び込んできた。

 何が起こったのか詳しく分からないが、解決したと見れば良いのだな。


「俺もなのはが大好きだ」


 なのはの頭を優しく撫でてやる。
 いつも通りに、「にゃふふぅ」と気持ち良さそうにクネクネするなのは。

 見てると何だか笑えてくる。

 リンディも流石に笑っている。


「で、隼人は私の事、どう思ってるのかしら?」

「世界で一番、俺の料理をずっと食べさせたい人」


 そう言うとリンディは嬉しそうに笑うと朝ごはんの続きを開始した。

 
 午前中から忙しかったが、何とか今日を乗り越えられた
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