13話 GATEKEEPER【処刑人】
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「歌えるさ???可可と一緒なら、イケる。そのために俺は詩を書いたんだからな。」
「????このシスコンがよ。」
「何でそんな単語が出てくんだよ……」
シスコン???確かに速人とかのんはもはや兄妹と言ってもいいほどの関係だろう。それゆえにその間には友情を超えたものもあるのは、那由多から見ても明らかだ。
実際それはかのんとて同じ……しかしそれを知ることはない。【その時】が来るまでは。
そんな時、那由多が辺りを見回す。
「なぁ速人、なんかおかしくねぇか????さっきから臭いが多くなって上がる。それも物騒な臭いが。」
「確かに……ん?あれは???」
速人はライブ会場の後方に何やら物々しい雰囲気の男たちを見つける。彼らのミリタリーな容態に少し懸念を抱いてしまう。
疑問を解消するために速人たちは彼らに近づく。
すると。
「何かご用ですか?」
「!」
すぐさま声をかけられたことにまず速人は驚く。見た目はちょうど同年代なのも驚きだ。
話す距離まで近付いていない状態で要件を聞かれるというのは、すなわち相手が自分たちの「物々しさを理解している可能性が高い」から。
しかしそんなことを憂慮しているのではダメだ。
速人は彼の「ヘラクレス学生隊 副隊長 宮下陽人」という名札に目を通して話を切り出す。
「お前たちは何者なんだ?このライブ会場で何か起こるのか?」
「あぁ……実は今日、政府高官がこのライブを視察するんだ。俺たちは政府特務機関ヘラクレスの学生部隊、スクールアイドルイベントには学生をあてがった方がいいと言うもんだから。」
「ヘラクレスか……」
速人は「ヘラクレス」という組織はなんとなく知っていた。土御門政樹とかいう長官が政府の公式会見で何度か侍っていたのを見ていた。
しかし何をする組織かそこまで詳しいわけではない。
「そんな組織が一体何の目的で?このフェスは至って健全だと思うのだが。」
「だからそれは…
「明らかに多すぎるんだよ。護衛にしてはな。」
「……」
確かに護衛であれば5人程度でいいはず。それをはるかに上回る50人規模……どう考えても護衛ではない。
何か他のビックイベントがあるからこその警備と言わざるをえない。
「……タイフォンとかいう連中のせいか?」
「!!!???ちょっとこっちへ!」
陽人はその単語を出した速人たち2人を会場から離れた、人のいない広場へと誘った。
「君たち一体……何でタイフォンのことを!?」
「それは????」
「俺たちは仮面ライダーなんでね!!」
「!!!」
那由多が自慢げに言い張る。その言葉に目を見張った陽人に、那由多の言葉に頭を抱
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ